ちくま新書<br> 中学受験で大好きな学校に入ろう

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ちくま新書
中学受験で大好きな学校に入ろう

  • 著者名:井上修【著者】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2023/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480075888

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内容説明

都市部では常識の中学受験。どんな学校を目指すのがいいのでしょうか。伝統校か、保護者にとって理想的な実績を誇る難関か、大学附属か、国際性を謳う中高か、科学や医学系の進路に特化する学校か、最寄駅から近い利便性を重視するのか……。でも、大学入試の方法も社会が求める人材も、大きく変化している現代。保護者世代が考える「いい学校」は大切な我が子の大事な六年間を託すのに、本当にふさわしい学び舎でしょうか。学校のなにを評価して志望するといいのでしょう? 大人が見るべき視点を指南します。

目次

序章 入りたい中学、入るべき中学、そして入ってしまった中学/入りたい学校の現実/子どもが入るべき学校を見誤る親/「入ってしまった学校」で、いいのか?/タイプが合わない学校/学校は多面的/第一章 中学受験、これまでとこれから/なぜ中学受験をするのか?/これまでの評価方法「大学進学実績」/現役合格率重視への反省/キャリアガイダンスと持続型学力へ──私学の変化1/学びの「深さ」と「広さ」──私学の変化2/受験生の保護者は「社会の変化」当事者/バランス型私学/コロナ禍とICT/ICT汎用化後に生じた「最適化」/「ラーニングコモンズ」で学び合う/行事とクラブ活動の大切さを再認識/「校風が生きる」とは/国内外の研修の意義/大学入試のトレンド/私学の校風は変わらない魅力/第二章 こんな学校で学びたい/麻布の「自由」は二度生まれた/麻布の教育は師弟同行/特徴的な教科カリキュラム/麻布の自主活動の要「クラブ活動」/図書館は創造的学習の場/麻布と渋谷教育学園/捜真女学校の校名は聖書から/キリスト教の包容力/伝統が生まれるとき/高大接続に積極的/明星学園/幼い子たちの心の明星/自発的学習の伝統は、いまも未来も輝く/成城大学と高大連携協定を締結/第三章 変わる大学の価値、高大連携のメリット/大学をめぐる大きな三つの動き/受験生の混乱/二〇一〇年代後半の中学受験者増の背景/二〇二〇年以降の大学評価の変化/二〇二〇年六月以降予感した「大学の死」/大学の「死」とは/一九世紀、大学復活のポイントは「ゼミ」だった/対面、対話を重視する大学が生き残る/難易度切りの大学序列は終わるのか/中学受験では、大学系私学人気から進学校人気へシフト/「高大連携」により、大学の真実が見える!/海外大学とダブルディグリー/美大系の中高一貫校が人気/世界も社会も、そして大学も変化する/第四章 中学受験のトレンドと問題点/男女別学を共学化/成績別のコース分け/理系特化型のコース/医学部入試に特化した勉強?/国際コース、インターナショナルコース/広尾学園、三田国際学園、開智日本橋学園、芝国際/駅前国際共学系、志願者激増の真相/物理的な「広さ」は大事/途中退学問題/私立中高一貫校と公立中高一貫校の違い/ブレて方針転換した公立中高一貫校/公立中高一貫校の「適性検査」/公立のメリットとデメリット/私立中学入学後の通塾/高校段階での塾・予備校の使用について/第五章 タイプ別私立中高一貫校/1 プロテスタント系 大事なのは自由と責任/女子学院/恵泉女学園/創立者の行動が後の世代に引き継がれる/フェリス女学院/横浜共立学園/横浜女学院/「礼拝」の意義/キリスト教の音楽/2 カトリック系 家庭的、あたたかさ、「人は育てて人になる」/栄光学園/デッカー大佐とフォス神父/英語教科書「プログレス」/瞑目、中間体操、掃除の伝統/六甲学院、広島学院、上智福岡/雙葉/幼きイエス会のマチルド/雙葉の由来/3 仏教系 世田谷学園/芝/国府台女子学院、淑徳/4 明治・大正・昭和(戦前)伝統系 開成/逗子開成/麻布と司馬遼太郎/麻布、東洋英和、青山学院の接点/5 士官養成系 成城と攻玉社/海城/男子に大事なのはグラウンド!/6 同窓会系 桜蔭/ 友学園女子/茗溪学園/桐朋/7 家政・裁縫系と実業系 大妻/共立女子/8 財団系 浅野/武蔵/武蔵の誕生/9 七年制高等学校とその仲間たち 成城にはじまる自由主義教育の流れ/成蹊/学習院/甲南と浪速高校/10 国立大学附属系 東京大学附属も七年制高等学校の流れ/筑波大学附属駒場/筑波大学附属とお茶の水女子大学附属/東京学芸大学附属と東京大学教育学部附属/第六章 志望校選びのポイントと中学受験準備/1 志望校の決め方 保護者の価値観/保護者の話し合いが重要/中学高校の六年間を過ごす場所/大学実績と今後/学校までの距離、通学時間の問題/じつは一番気になる学費の問題/2 塾による違いはあるか 大手塾/日能研の教室運営例/小規模塾/個別指導・家庭教師/通信教育

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りょうみや

21
著者は日能研の入試情報室室長。その立場ならではの裏話も多い。取り上げている学校は著者の独断がかなり入っていてほぼ関東の学校ばかりだが、それでも学校選びに関して得られるものはある。子供が幸福感を得られるかどうかを基準にした選び方を推奨している。最近の流行を取り入れてリニューアルした新興校ではなく完全に伝統校推し。2024/05/28

Book shelf

4
今は5人に1人が受験するのだそう(都心では)。娘が中学受験をしたいというので、昔の知識では通用しないということで読んでみた。私学は公立より教育が行き届いている傾向があるようだ。また、いまや偏差値で良しあしを測る時代は終わり、高偏差値だからといって教育体制が十分かといえばそうではないらしい。本人が行きたいところかどうかを見極めることが大事なのはもちろん、今後大学も受験の在り方が変わってくるので、それも視野に入れるとよいとか、塾通いは必要かとか、学費は?などなど著者の経験も踏まえて分かりやすく書かれている。2024/01/23

てくてく

4
中高一貫校の教育内容の変化、大学入試の変化などを踏まえて、首都圏の中学受験人気校を紹介している。最後の方の中学受験を考える場合の塾(大手~個人指導塾)の紹介部分がページ数は少ないながら面白かった。ここをもっと知りたかった。2024/01/13

yurika

0
中学受験って全く選択肢に入れてなかったけれども、時代も変わって、自分のときとはまた違うんだなぁということを感じました。自分自身や社会、大学での学びについて、学校のカリキュラムとして勉強できるというのはすごくいい環境だなと思いました。とはいえ、首都圏とはまた違うと思うので、自分で調べて判断する必要がありそうです。2025/05/31

Ryosuke Shimomura

0
★★★★☆(4) □子どもが6年間過ごすところであるということを考えて、受験させよう‼2024/04/06

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