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内容説明
都市部では常識の中学受験。どんな学校を目指すのがいいのでしょうか。伝統校か、保護者にとって理想的な実績を誇る難関か、大学附属か、国際性を謳う中高か、科学や医学系の進路に特化する学校か、最寄駅から近い利便性を重視するのか……。でも、大学入試の方法も社会が求める人材も、大きく変化している現代。保護者世代が考える「いい学校」は大切な我が子の大事な六年間を託すのに、本当にふさわしい学び舎でしょうか。学校のなにを評価して志望するといいのでしょう? 大人が見るべき視点を指南します。
目次
序章 入りたい中学、入るべき中学、そして入ってしまった中学/入りたい学校の現実/子どもが入るべき学校を見誤る親/「入ってしまった学校」で、いいのか?/タイプが合わない学校/学校は多面的/第一章 中学受験、これまでとこれから/なぜ中学受験をするのか?/これまでの評価方法「大学進学実績」/現役合格率重視への反省/キャリアガイダンスと持続型学力へ──私学の変化1/学びの「深さ」と「広さ」──私学の変化2/受験生の保護者は「社会の変化」当事者/バランス型私学/コロナ禍とICT/ICT汎用化後に生じた「最適化」/「ラーニングコモンズ」で学び合う/行事とクラブ活動の大切さを再認識/「校風が生きる」とは/国内外の研修の意義/大学入試のトレンド/私学の校風は変わらない魅力/第二章 こんな学校で学びたい/麻布の「自由」は二度生まれた/麻布の教育は師弟同行/特徴的な教科カリキュラム/麻布の自主活動の要「クラブ活動」/図書館は創造的学習の場/麻布と渋谷教育学園/捜真女学校の校名は聖書から/キリスト教の包容力/伝統が生まれるとき/高大接続に積極的/明星学園/幼い子たちの心の明星/自発的学習の伝統は、いまも未来も輝く/成城大学と高大連携協定を締結/第三章 変わる大学の価値、高大連携のメリット/大学をめぐる大きな三つの動き/受験生の混乱/二〇一〇年代後半の中学受験者増の背景/二〇二〇年以降の大学評価の変化/二〇二〇年六月以降予感した「大学の死」/大学の「死」とは/一九世紀、大学復活のポイントは「ゼミ」だった/対面、対話を重視する大学が生き残る/難易度切りの大学序列は終わるのか/中学受験では、大学系私学人気から進学校人気へシフト/「高大連携」により、大学の真実が見える!/海外大学とダブルディグリー/美大系の中高一貫校が人気/世界も社会も、そして大学も変化する/第四章 中学受験のトレンドと問題点/男女別学を共学化/成績別のコース分け/理系特化型のコース/医学部入試に特化した勉強?/国際コース、インターナショナルコース/広尾学園、三田国際学園、開智日本橋学園、芝国際/駅前国際共学系、志願者激増の真相/物理的な「広さ」は大事/途中退学問題/私立中高一貫校と公立中高一貫校の違い/ブレて方針転換した公立中高一貫校/公立中高一貫校の「適性検査」/公立のメリットとデメリット/私立中学入学後の通塾/高校段階での塾・予備校の使用について/第五章 タイプ別私立中高一貫校/1 プロテスタント系 大事なのは自由と責任/女子学院/恵泉女学園/創立者の行動が後の世代に引き継がれる/フェリス女学院/横浜共立学園/横浜女学院/「礼拝」の意義/キリスト教の音楽/2 カトリック系 家庭的、あたたかさ、「人は育てて人になる」/栄光学園/デッカー大佐とフォス神父/英語教科書「プログレス」/瞑目、中間体操、掃除の伝統/六甲学院、広島学院、上智福岡/雙葉/幼きイエス会のマチルド/雙葉の由来/3 仏教系 世田谷学園/芝/国府台女子学院、淑徳/4 明治・大正・昭和(戦前)伝統系 開成/逗子開成/麻布と司馬遼太郎/麻布、東洋英和、青山学院の接点/5 士官養成系 成城と攻玉社/海城/男子に大事なのはグラウンド!/6 同窓会系 桜蔭/ 友学園女子/茗溪学園/桐朋/7 家政・裁縫系と実業系 大妻/共立女子/8 財団系 浅野/武蔵/武蔵の誕生/9 七年制高等学校とその仲間たち 成城にはじまる自由主義教育の流れ/成蹊/学習院/甲南と浪速高校/10 国立大学附属系 東京大学附属も七年制高等学校の流れ/筑波大学附属駒場/筑波大学附属とお茶の水女子大学附属/東京学芸大学附属と東京大学教育学部附属/第六章 志望校選びのポイントと中学受験準備/1 志望校の決め方 保護者の価値観/保護者の話し合いが重要/中学高校の六年間を過ごす場所/大学実績と今後/学校までの距離、通学時間の問題/じつは一番気になる学費の問題/2 塾による違いはあるか 大手塾/日能研の教室運営例/小規模塾/個別指導・家庭教師/通信教育
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