内容説明
日常を支える科学技術を詠んだすぐれた短歌は現代を鮮やかに映し出す。短歌をとおして見つめる、科学と文学の接点。元新聞記者・歌人の眼差しと感性が見晴るかす短歌の地平
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
有理数
11
「星空はどちらの専門領域か天文学者と詩人が争う」武藤義哉――様々な「科学」をテーマに詠まれた短歌を集めたアンソロジー。「科学と文学の接点」と紹介文にあるように、歌人たちがどのような眼差しで科学を切り取り、見つめているかというのが読みどころで、サイエンスの世界が31文字の想像力により詩情を纏う。歌の解説エッセイも充実。……と素敵な一冊なのだが、科学技術への憂い、自然を脅かす人間の業、などのテーマに決着する類の歌が非常に多く、暗澹とした気持ちにもさせられた。科学がもたらした希望の歌も、もっと欲しかった。2024/03/23
双海(ふたみ)
10
「日常に潜む不思議や瞬間的な美をとらえ、感動する心――それは「センス・オブ・ワンダー」と言い換えてもよいかもしれない。(中略)遺伝子から宇宙まで、ありとあらゆるテーマで詠まれた歌の数々は、「いま」という瞬間を鮮やかに切り取り、地球環境や人間の歴史について深く考えさせる。」(「はじめに」より)2024/09/20
takao
5
ふむ2024/04/20
Sosseki
4
編集の目のつけどころが新鮮。詩に感動、解説の深さに感心、科学に敬意!自然への親しみや畏敬、壊れ行きつつある自然への警告や不安、科学に携わる姿勢等、思わぬめっけ物だった。他にも良いのがたくさんあったが、「二千年前からミロのヴィーナスがしづかに耐えてゐる幻肢痛」に大笑いした(^○^)!金平糖の解説も面白かった。2024/04/08
三沢まりの
2
まさにセンス・オブ・ワンダー。創作意欲ばりばりの文系かつ高校時代の部活は理科部だった身として、最良の書のひとつ💡✨ 警鐘や危機だけでなく、人類の叡知、自然への驚き、広大な世界への畏怖、様々な科学領域の事実や想いが31字に読み込まれていて、あああ…😌(語彙力の限界) たくさんの歌人の短歌を収録しているので、読みたい歌集も見つかりました。2024/08/19
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