講談社文庫<br> 風が吹いたり、花が散ったり

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講談社文庫
風が吹いたり、花が散ったり

  • 著者名:朝倉宏景【著】
  • 価格 ¥891(本体¥810)
  • 講談社(2023/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065340844

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内容説明

『あめつちのうた』の著者が贈る、ブラインドマラソン×青春小説!

フリーターの亮磨は、夢が持てない日々を送る。
ある日、視覚障害があるランナーから、伴走者に誘われ――

大学生から熱い支持!
【第24回島清恋愛文学賞受賞作】


漫然と過ごすフリーターの亮磨。
バイトからの帰り道、視覚障害者の女性にぶつかり転倒させてしまう。
気が動転して無言で立ち去りかけたが、罪悪感から第三者を装って助けに戻る。
その場で、ブラインドマラソンの伴走者に誘われてしまい――。
爽やかな風が吹き抜ける青春小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

69
運悪く人生が悪い方にいってしまうことは誰にでも起こりうる。登場人物皆がもがいていて重たかった。タイトルはそんなことが人の歴史で繰り返されてきたことだということを意味している。色々考えてしまって違和感もあり、私には爽快なエンディングとは受け取れなかった。2024/05/21

61
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/05/post-8ece81.html 「判りやすい」視覚障害とは別に、一見して判らない障害もあるということ。そのために周囲に誤解され、厳しい日常を送っている人たちもいるということ。 など、色々考えさせられる本でした。2024/05/09

えみ

42
その笑顔の中に詰まっているものは、涙と努力。何処までもいつまでも走っていけ!風が吹いたり、花が散ったり。それでも諦めじゃない前向きな答えが聞きたいんだ。振り返らない走りが見たいんだ。一度の過ちで一生足枷をつけることとなった男が罪悪感と責任感を目標に変えて、心も体も強くなることを願いながら、ブラインドマラソンの伴走者を引き受けた。しかし足枷の重さを実感する現実を目の当たりにして…。人それぞれ事情を抱えながらそれでも生きなければならない。だからこそ自ら風をおこし、花を舞わせて華やかに背中を押してもらう。いけ!2025/04/13

カブ

32
「あめつちのうた」を読んでとてもよかったので、朝倉氏の他の作品も読みたくなった。ちょっとしたきっかけから、悪い仲間に引き込まれて道を外してしまった主人公の亮磨。高校も中退し中途半端なフリーターの彼がブラインドマラソンの伴走者になり、自分の道を探していく。亮磨を取り巻く人々が鬱陶しく思ったりする場面もあったけれど最後は爽やかなゴールを迎え、感動しました。2024/08/28

ベローチェのひととき

14
読友さんから紹介されてネットで取り寄せた本。主人公は高校中退してしまい、世を拗ねて居酒屋でアルバイトとして働く亮磨22歳。バイトの帰り道、駅構内で視覚障害者の女性にぶつかり転倒させてしまう。無言で立ち去りかけたが罪悪感から別人を装って助けに戻る。そこでマラソンの伴走者に誘われる。伴走の練習をしながら、気持ちが切り替わっていく様を描いた爽やかな青春物語。2024/04/13

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