RRRをめぐる対話 大ヒットのインド映画を読み解く(電子版特典付)

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RRRをめぐる対話 大ヒットのインド映画を読み解く(電子版特典付)

  • ISBN:9784910502038

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内容説明

【電子版のみ特典として、本文画像をカラー化!】
〇歴史、文化、言語など、あらゆる視点から映画『RRR』を深堀り!

 2022年10月に劇場公開されたテルグ語映画『RRR』(配給:ツイン)は、日本におけるインド映画興行史上の記録を塗り替えるほどの大ヒットとなりました。本書は字幕監修を務めた山田桂子氏と、インド映画愛好家・山田タポシ氏によって、全5回にわたって日本各地で行われ大盛況を博したトークイベントの内容を再構成したものとなります。

 二人の軽妙なトークを通して、映画『RRR』を歴史、文化、言語など様々な視点から隠されたメッセージ性や、監督の意図などを読み解いていきます。精緻な解題にとどまらず、時系列を再構成した年表や、映画の舞台にクローズアップした地図なども収録し、『RRR』への理解、そして熱狂がさらに高まる1冊となっています。

※映画画像の収録はございません。予めご了承ください。

〇著者プロフィール

・山田桂子(著)

 茨城大学人文社会科学部教授。専門はテルグ語地域の近現代史。『RRR』以外にも『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』『マガディーラ 勇者転生』『サーホー』など、日本で公開される数多くのテルグ語映画の字幕監修を担当。

・山田タポシ(著)

 Web制作などを?業としながら、映画上映や上映後トークイベントの企画、MCなどに携わる。ラジオパーソナリティとしても「ぱるるんシネマ倶楽部」(FMぱるるん)でインド映画などの情報を発信している。

・安宅直子(編集)

ライター、書籍編集者。インド映画に関する書籍や映画パンフレットなど数多く寄稿し、書籍編集も手掛ける。主な寄稿として『インド映画完全ガイド マサラムービーから新感覚インド映画へ』(世界文化社刊)、『新たなるインド映画の世界』(弊社刊)など。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

66
映画『R R R』について字幕監修者とインド映画応援大使が行ったトークイベントをまとめた本。二人の会話形式なので気軽にサラッと読めます。映画を見て、何らかの暗示があるのだろうけど私には分からないと思った箇所が解説されていたり、登場人物のモデルについてなど興味深い話題がたくさん。楽しく読みました。言及箇所に注意してまた映画を見ようと思います。それから、インドの近現代史はほぼ知らないことばかりなので、もっと他の本も読んでみたくなりました。2024/02/19

活字スキー

21
情報が……情報量が多い……!大ヒット映画『RRR』の日本語字幕監修を務めた大学教授と、映画とヨーガを愛するインド映画応援大使の二人によるガッチガチのガチトークイベントを書籍化。単なるファントークを遥かに超えて、リアルインドの複雑な言語や歴史等を踏まえつつ映画における解釈、演出について語り倒す。「映画冒頭でエドワードが投げよこす硬貨は1/4アンナ硬貨だが、それが地面に落ちた時の音は1ルピー硬貨の音」など、痒くない所まで手が届きすぎて読んでるだけで血が騒いだらエッタラジェンダ🇮🇳 2024/02/12

道楽モン

20
大ヒットしたインド映画『RRR』のトークイベントの書籍化。インド映画応援大使と字幕監修の学者さんによる映画の詳細な分析と周辺知識の解説で、インド映画愛好家には必携の一冊。「マハーバーラタ」と「ラーマーヤナ」「バガヴァッド・ギーター」などの神話が、どのように映画に取り込まれているのか、無神論者である監督はこれらをどのように料理しているのか、ヒンディーとイスラムさらにカースト制度を明示的に示す衣装・美術のポイントなど至れり尽くせりの解説。映画ガイドの名作『新たなるインド映画の世界』の出版社からの新刊。流石だ。2024/01/03

とんかつラバー

12
2022年公開だが熱狂的ファンに支持され今も上映中の本作。何も考えずに見ても度肝を抜かれる映像で楽しめるが、インドの叙事詩やインド独立のモチーフがちりばめられている。ヒンドゥーの神様の知識はうっすらあったが、やはり「ラーマーヤナ」「マハーバーラタ」がインド人に与えている影響は大きい。インド独立についてもガンディーしか知らなかったが、独立までに多くの英雄達がいた。映画を知るだけでなくインドの世界観について深く学べる2024/03/12

Sakie

11
ラージャマウリの「RRR」について、背景や台詞の真意など、一般日本人にわからない事柄を説明してくれる。特筆すべきは叙事詩「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」だ。台詞のそこここや物語の形に、自分たちの知悉した古き物語のパターンが踏まれていることがインドの、特にテルグの人々には直感され、より楽しんだと知って羨ましく思った。国家として独立して100年に満たないとしても、あんな広大な国家を仮初にも束ねるものは物語である。もちろんその物語を我がものと思わない地方の人々にも、独立運動の翻る旗は訴えるものがあっただろう。2024/02/22

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