内容説明
『逝きし世の面影』の著者による生きづらさの根源を問う講義録。スタジオジブリ「熱風」掲載のインタビュー「近代のめぐみ」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
出世八五郎
13
2020年2月に平凡社新書から発売された同題名作品に増補したものが是。 2026年現在世界はほぼ全て西洋近代化されました。その極みに呪いがあるとは申してませんが、現代の問題も西洋近代化のチャンピオンアメリカ次第と言いますか、 アメリカしかこの呪いを解除することは出来ない。このレースの先頭集団は西洋近代化の恩恵を受けた。多分、先頭集団以降の後進国も恩恵は受けた。 しかし、【逝きし世の面影】に描かれたよふな良きものは近代化の仮定で失われた。その失われたものを取り返せれたらなぁ~という作品になるか。2026/05/10
勝浩1958
8
近代がもたらした果実は衣食住の豊かさだが、いっぽうそれら生活水準を高く維持するためには、各国との熾烈な競争に勝たなければならないこと、これがひとつ。もうひとつは、自然の徹底的な収奪により、人間を自然という実在のなかに謙虚に位置付ける感覚を失わせてしまったこと。このふたつが著者のいう近代の呪いです。2024/02/16
Go Extreme
2
近代と国民国家:時代区分 国民の誕生 幕末期の民衆意識 近代の成立要件=自立的民衆正解の解体+知識人の出現 管理社会 国民国家における人間の条件 西洋化としての近代:近代化=西洋化図式 正解を制覇した西洋文明 経済課された世界 西洋モデルの普遍化 西洋近代の贈り物 特殊を通じた普遍の創造 フランス革命再考:アンシアン・レジーム 絶対王政 国民議会 新しい人間→恐怖政治 革命の府の遺産の連鎖 近代のふたつの呪い:近代の所産 身分制社会における平等 世界の人口化 人間中心主義の帰結 近代のめぐみ:進歩と伝統2024/01/25
卍東海老人改
1
「近代とは何か?」というのが、渡辺京二の生涯を貫徹する疑問であったと思う。それは、代表作である『逝きし世の面影』から『小さなものの近代』といった著作にまで通底するものである。そういう意味で、本書は、渡辺の近代論が講義形式でわかりやすく展開されており、渡辺が近代というものをどのように思っていたのかを理解するのにうってつけである。2026/04/15
FPLuxourYB12719
1
文学と呪いについて語った本。これに触発されて書いたのが江戸川乱歩の押絵と旅する男。文学の頂点。2024/09/13
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