内容説明
『おくの細道』は、連歌の形式である「百韻」で構成されている。これまでの研究では示されなかった、新しい松尾芭蕉の読み方。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
108
「おくのほそ道」に、こんな読み方があったかと感嘆する。著者は、冒頭の「面八句を庵の柱に懸置」という言葉から、この作品が、連歌の伝統である「百韻」の形式を踏まえたもの(しかも、韻文と散文が美しく調和した「句文百韻」)ではと仮説を立てる。曾良本の芭蕉自身による朱筆を分析し、各折のテーマを見つけてゆく著者の作業が詳細に記述されているが、読み進むにつれて、その仮説の蓋然性が浮き彫りになり、恰も推理小説を追うような知的興奮に満たされる。大阪ガスの副社長を経て、69歳で文学研究者の道に入られた著者畢竟の集大成である。2023/12/13
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