だから知ってほしい「宗教2世」問題

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だから知ってほしい「宗教2世」問題

  • ISBN:9784480843302

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内容説明

いまも、多くの「宗教2世」が悩み苦しんでいる。何が問題で、どうすればいいのか? ジャーナリスト、研究者、弁護士ら専門家と当事者たち計40名以上が寄稿。この問題の解決へ向けて、総力を挙げて取り組んだ、全国民必読の書!

目次

はじめに──いま、「宗教2世」問題を問う 塚田穂高・鈴木エイト・藤倉善郎/第I部 「宗教2世」問題、その核心と解決への道──分析・対策編/1 「宗教2世」問題の基礎知識 塚田穂高/2 カルト問題のなかの2世問題 藤田庄市/3 統一教会と2世問題 鈴木エイト/4 2世に対する統一協会の法的責任 郷路征記/5 エホバの証人の「宗教2世」問題──教団史的な観点からの考察 山口瑞穂/6 創価学会と2世 猪瀬優理/7 フランスのセクト対策とその理念 金塚オーバン彩乃/8 宗教2世問題の解決への課題──法律家から見た視点 紀藤正樹/9 「宗教2世」問題に政治はどう取り組むか 石垣のりこ/10 「カルト2世問題」とメディア 藤倉善郎/11 宗教2世の現実と支援 松田彩絵/12 アダルト・チルドレンと宗教2世問題──家族という視点から考える 信田さよ子/第II部 私たちの声を聞いてほしい──当事者・実践編/13 私はなぜ「宗教2世」を描くか 菊池真理子/14 創価学会幹部の家に生まれ育った私 正木伸城/15 宗教2世の経験を詩にのせて生きる iidabii/16 宗教2世のための自助グループ──その実践と課題 横道誠/17 2世からの回復──音声SNSを活用したピアサポートの試み ちざわりん/18 統一教会2世として生まれて もの/19 「宗教2世ホットライン」について Tea/20 報道分野で働く宗教2世として 匿名2世/21 オウム真理教家族からみた「宗教2世」問題 永岡弘行・永岡英子/22 仏飯を食べたらお坊さんにならなければいけないのか──お寺の2世問題 越高陽介/23 日本のクリスチャン2世 松谷信司/24 日本に育つムスリム「2世」をめぐる覚書 西田今日子/25 だから、いま、語りたい──さまざまな宗教2世の声/おわりに 塚田穂高・鈴木エイト・藤倉善郎/あとがき/執筆者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

9
物心つく前に親が信仰する宗教が日常生活に大きく影響を及ぼしている宗教2世の問題について、前半は研究者や支援に関わってきた人たちが問題などを指摘し、後半は当事者自らが発言している重厚な一冊。親が信仰や宗教の自由を享受していた、あるいは消極的にではあれその信仰や宗教を受け入れたことと、その子どもの進行や宗教の自由を親とは別のものとして守ることの難しさや宗教2世が親や家族の宗教と決別することがそれまでのコミュニティや世界からの排除を意味する深刻なものであることなど、いろいろ考えさせられた。2023/10/11

どら猫さとっち

6
昨年起きた安倍晋三元首相の銃撃事件は、山上徹也被告の母が旧統一教会の信者てあったことが動機だった。そしてそのことから、「宗教2世」という言葉がクローズアップされた。山上被告以外にも、宗教2世の問題や悩みを抱えている人は数多くいる。ジャーナリスト、研究者に弁護士など、宗教2世問題に携わっている専門家たちと、宗教2世当事者たちのメッセージを集めた一冊。切実な痛みと苦しみが伝わってくる、考えさせられずにはいられない。2023/12/17

Aby

6
「信じない自由」.まだ終わっていない問題.子供は弱者であり,弱者を守るという観点からの仕組みが必要.2023/12/09

Kooheysan

6
「宗教2世」問題の、性質・範囲/構造・背景/解決の方途/当事者の想いと彼らのこの問題への取り組み方を包括的に網羅した作品。法律の問題(現在の法律を基にした対応、新法の問題点からフランスのセクト規制法の解説まで)、支援の実態(行政の支援など)、メディアの取り上げ方の問題や家族(信田さよこさんの解説もあります)の問題といった分析・対策の記述はもちろんのこと、当事者の皆さんの思いや向き合い方まで、正直この本の熱量に圧倒されます。現代の社会問題として向き合うための最初の一冊としてぜひ手に取って頂ければと思います。2023/09/11

ころりん

4
微妙で複雑な「宗教2世」(この名称さえビミョー)問題の奥深さを改めて知る。 単に「信教の自由」でも「だから宗教は怖い」「結局、親子・毒親の問題」でもない。 「脱会したら解決でしょ?」も、論外。 一括りにして片付け(て安心し)ようとしたら、それ自体が社会の残酷さ。 ある意味この問題の「共犯者」となるのだ。 C・S・ルイスも「宗教は最も聖なるものだからこそ、最も呪わしいものとなりうる」とズバリ言う。 のぶみさんのエピソードが痛すぎる(462頁) 心や意見、「その人らしさ」より「正しさ」を強いる暴力を強く自戒。2024/03/01

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