内容説明
各務三郎に海外ミステリの魅力を、皆川博子に本に溺れた子ども時代を、三谷幸喜に理想の〈作戦もの〉とは何かを、法月綸太郎にバークリー作品の真骨頂を、石上三登志にヒーロー論での読み解きを、松岡和子に戯曲を翻訳することの困難さと楽しさを、和田誠にアメリカ文化に触れる喜びを、それぞれはじめて話してもらいました――〈短編ミステリの二百年〉で日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をW受賞した評論家による他に類を見ない贅沢なインタビュー集が待望の文庫化。本書では新たに、北村薫に「良き読者」であり続ける秘訣を訊ねています。/【目次】各務三郎「ミステリがオシャレだったころ」/皆川博子「皆川博子になるための136冊」/三谷幸喜「理想の作戦ものを求めて」/法月綸太郎「本格推理作家はアントニイ・バークリーに何を読みとるのか?」/石上三登志「札付きファンのミステリの接し方」/松岡和子「戯曲を翻訳する幸せ」/和田誠「バタくささのルーツを探る」/北村薫「良き作品の良き読者であるために」/あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
81
ミステリを軸にしたインタビュー集だが、お相手は多岐に亘る。まず開巻して創元推理文庫ならおなじみの登場人物表が附されているのが面白い。今回収録されたインタビュー相手と簡単なプロフィールが書かれており、筆者の創元推理文庫愛を感じる。広範囲な話題でインタビューが出来たのは筆者の、実に幅広いアンテナによる博識ぶりにある。小森氏の足下にも及ばないほど趣味も少なく、また知識も浅いが、少しでも近づけるよう、豊かな知識人を目指していきたいと改めて思った。さて明日もまた本を読もう、映画を観よう、趣味を存分に楽しもう!2026/08/24
森オサム
30
著者初読み。法月綸太郎氏とのアントニイ・バークリーのパートで、読了済みだった「殺意」以外に、「第二の銃声」と「ジャンピング・ジェニイ」の内容に深く立ち入っている、との事で慌てて先に読み終えてから本著を読んだ。結構「レディに捧げる殺人物語 」にも触れていたので、それも読んでおけば良かったかも知れない(どうせ全部積んでるんで)。と言った感じでいずれもマニアックなインタビューでしたが、読み応えは有りました。ただちょっとディープ過ぎた様な気もします(笑)。2026/09/02
緋莢
16
図書館本。2002年にフリースタイルから刊行された単行本に、北村薫へのインタビューを追加して文庫化したもの。各務三郎には、早川書房入社の話しから始まり、当時、『ハヤカワミステリマガジン』編集長だった常盤新平から、「資料は自分で買え」、<自分で買わないと身につかないし、そうでないと、会社の言うままになるぞと。とにかく、資料は自分で買って、自分で勉強して、それでアルバイトもやれと(笑)>と言われたそうです(初任給が2万円だった模様)(続く。2024/07/09
Inzaghico (Etsuko Oshita)
12
2002年の単行本にボーナストラックとして北村薫のインタビューを追加して、オリジナルのタイトルに三点リーダーをひとつ追加して(笑)文庫化。 これだけジャンルが違うインタビューイーが集まっているのに、それらを貫くものが抜群に面白い。それは、小森もあとから気づいたというが、「欧米の文化の影響下で発想することの実際」だ。 北村薫が熱弁を振るっているイーディス・ウォートンの「ローマ熱」が俄然読みたくなった。ググったらオリジナルのPDFがあったのでダウンロードした。こういうときにネットの力に深く感謝する。2024/01/20
GO-FEET
6
《和田 『アニーよ銃をとれ』は実話――バッファロー・ビルのワイルド・ウェ スト・ショウ――に基づいていて、西部をテーマにしたサーカスなんですね。だけど、あの中で歌われる「ショウほど素敵な商売はない」は、西部とかサーカスとかピストルを撃つとか、そんな言葉が出て来ない。客の拍手がよくてとか、客の入らない日もあるとかね。これはワイルド・ウェスト・ショウだけではなくて、あらゆるショウ・ビジネスに使える歌なんです。これも、観たときにそんなことを考えてるわけではないけど、ちょっと経ってから、あ、そうなんだと思ってね。2024/06/28
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