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内容説明
子どもへの性加害は、心身に深い傷を残す卑劣な行為だ。なかでも問題なのが、顔見知りやSNS上にいる〝普通の大人″が子どもと信頼関係を築き、支配的な立場を利用して性的な接触をする性的グルーミング(性的懐柔)である。「かわいいね」「君は特別だ」などと言葉巧みに近づく性的グルーミングでは、子ども本人が性暴力だと思わず、周囲も気づきにくいため、被害はより深刻になる。加害者は何を考え、どんな手口で迫るのか。子どもの異変やSOSをいかに察知するか。性犯罪者治療の専門家が、子どもを守るために大人や社会がなすべきことを提言する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん💗
75
読み友様からのご紹介本です📚図書館の本でなかったら何度も本を床に叩きつけた事でしょう。男の子への被害は男子トイレに入っても不審者だと思われにくい事らしい。終始気持ち悪い加害者の言い分😡😡😡僅か3歳の女児に性的暴行をした加害者「3歳だったら記憶に残らないので、これってwin-winな関係ですよねw」この時点でキレました。その子にとってのwinの部分って何?何もないでしょう?LGBTに加えて小児愛も加えろという加害者。しかし著者はLGBTは性的指向であり、小児愛は単に性的嗜好。全く別物だとぶった切る。2024/08/23
たまきら
37
斉藤さんの他の本もわかりやすいですが、ジャニーズ問題、性加害の犯罪者の視点、被害者への配慮や再発を防ぐための加害者側の援助…と広範囲でこの問題を取り上げており、「最初の一冊」にふさわしい内容です。「怪しい人についていってはいけない」ではなく、「二人きりにならない。少しでも変だと思ったらすぐ逃げる」を教える必要性を再確認しました。ジャニーズ問題の恐ろしさをグルーミングなどに関連付けて報道しないメディアへの怒りは私も感じているものです。…被害者が加害者になることも多いのですから…。多くの人に読んでほしいです。2024/07/27
かおりんご
31
推しが読んでいたので、手にした、、、とても考えさせられる内容だった。いいかは別だけど、アメリカでは小児性犯罪を犯した人たちは、どこに住んでいるのかオープンにされる。子どもたちを守るために、、、認知の歪みを直すのは、なかなか大変そうだけど、気になる仕事だった。2024/03/30
Kーazuki
30
子供と関わる仕事をしているので、読んでいて苦しい気持ちにもなる。性加害者の話は、侵した罪を反省し、そういう犯罪を無くそうとしているところは良いと思うが、自分自身がストレスでそういった行為に及ぶ危険があるということで、仕事をせず生活保護を受けて生きているというのはちょっと違うかなと思った。犯罪心理や知識としてためになった。2024/06/04
TAK.I
16
図書館の新刊本コーナーより。あまりのおぞましさに目を覆いたくなった。内容は6章から成り、性的グルーミングの手口から加害者の頭の中、被害の実態、被害者支援、小児性愛者の治療、最終章は加害者との対談。具体的な事例が生々しく、子をもつ親が見たらこんな現実があるということを受け入れたくはないだろう。ジャニーズの喜多川氏の問題が明るみになり、「グルーミング」という言葉が認知された。大人か子どもを言葉巧みに誘い手懐ける。これらの被害が氷山の一角であるとは恐ろしすぎる。親はどのように子どもを守るべきか考えさせられた。2024/06/22




