内容説明
人間は「ホラーなチューブ」?「生きもの殺し装置」?「食べる」を深く考えれば考えるほど、「人間とはなにか」が見えてくる。京大のフジハラ先生と12歳~18歳の中高生による、白熱の「食と農の哲学」ゼミナール。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
84
タネの未来の作中紹介、他館図書館本 日本の軍事戦略は食料補給を重要視していない、そのせいで…(汗)なことは知っていましたが飢えから歴史を見るというのはありそうでなかった発想。ではなぜ日本の上層部は食を軽視する傾向があるのだろう?今のところ分からないのでさらに考えていきながら書籍も読み漁りたい。 一番おいしかったものに関わるもので人やシチュエーションの繋がりが大きいというのもよくわかる。人と動物の食の違いと絡めてやはり動物や植物もエサや水を特定の誰かに貰いたいというのはあるのかも?と考えてしまう。2022/10/06
neimu
50
どちらかというと、座談会をそのまま書き写した形の文章なので、読みやすいが読み応えは無い。ただし、座を回す雰囲気というか、やり取りの穏やかさ、返し方の上手さ、暖かさは伝わってくる。普段の読書とは異なる雰囲気で、また考えさせられるものがある。最近はこういうやり取りを全てビジュアルで見せてしまうが、表情や身振り手振りを省いて文字だけで想定する読書、書き起こされた記録文書を読む体験も必要ではあるなと感じた。食育、食に関する若い人々とのやり取り、目の付け所。気軽に読めて、身近な問題を考えさせられる。2024/05/07
けんとまん1007
47
哲学書だ、これは。「食べる」をキーワードにした三つ問い。12~18歳の子どもたちと藤原先生とのワークショップ。やはり、子どもは哲学者だ。自分なりの言語化を考えながら読んだ。家庭菜園ではあるが、自分の手で作ってもいるので、感じ方が拡がる。衣食住の中の食、文化とは、人と動物、欲求・・・尽きない言葉。自分で考え、言語化すること、哲学。そして、問いの大切さがハッキリとわかる。2021/01/16
かんやん
34
今まで食べた中で1番おいしかったものは? 農業史家が8人の小〜高校生と「食べること」について語り合う。普段の当たり前すぎて問うてこなかったことを、改めて思索の俎上に載せることで見えてくるものは? たしかに哲学者は食について考えることを疎かにしてきたように思われるし、小説家だってグルメレポート以上ものは少ないのかもしれない。自分のような工業品のような食品ばかり食ってる人間は、反省させられることしきり。とくに知見は深まらないし、『もの食う人々』のようなインパクトはなかったけれど、考えるキッカケになれば。2024/03/09
柚木あんづ🍉
18
良いよーと勧められて読んでみたら、読めば読むほど調べたいテーマが増える凄い一冊だった。12歳~18歳の小中高生と京都大学のフジワラ先生が、食で哲学。本書で出た「食べるってどういうこと?」を若い頃から考えることってすごく深いと思う。食べるとは?を抽象的に普遍的に捉えることは、自分にとっての幸せとは?どう生きたい?を考えることだし、ひいては生きるとは?に繋がっていくことになる。答えが出ない問題について真剣に考える良い読書時間を頂いたと思う。食事を作ることで私は何を伝えたいのか、を考えるきっかけにもなるな…。2021/09/17




