誰かがジョーカーをひく

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誰かがジョーカーをひく

  • 著者名:宇佐美まこと【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 徳間書店(2023/11発売)
  • 夏のおとずれ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/22)
  • ポイント 475pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198656904

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内容説明

胸のすくノンストップアクション。平凡な主婦が巻き込まれる誘拐事件! わくわくドキドキ冒険の日々。

女性たちの爽快な行動力が一気読みさせる書き下ろし長編!

地方都市にすむ本作な平凡な主婦・沙代子はおんぼろ軽四・ピンクのラパンで走行中、飛び出してきたキャバラ嬢・紫苑と接触事故で遭遇。
現金3千万円入りのボストンバッグを受け取る羽目に。
入れあげていたホストの俊に依頼された紫苑は、沙代子と折半にしようと、金の持ち逃げを提案。
この金があれば実家の倒産はまぬがれる。しかし、その金は誘拐事件の身代金だった。
紫苑と沙代子はやばい組織からも追いかけられる。そして、人質の女子高生・船場陽向(ひなた)は、より、したたかだった。
隙を見て、ホストの俊の部屋に逃げ込んできた。俊を巡る紫苑と陽向の争いに、陽向のいとこ・夏凜(かりん)という娘もからんできて、
追われるなか、船場陽向の父親の会社の権力抗争も背後に見え、事件は四つ巴、5つ巴の様相を呈してきた。
巻き込まれる過程で、変化してくる沙代子の意識…。
陽向の家の入船家は、光洋物産の社長の座にいる父・史郎と、双子の弟孝和が権力争いをしている様子。孝和はライバル社と密かに通じて、二社の合併を画策している。光洋物産内の重要な情報を流し、合併後は兄を失脚させ、自分が重役の座につく胸算用をしている。史郎には陽向、孝和には夏凜という同い年の娘が一人ずついる。弾けて遊び回る陽向と違い、夏凜は成績も優秀で、将来性のある娘。親からも期待をかけられている。
陽向が見せてくれたいとこの夏凜の写真は、黒髪眼鏡で生真面目そうな正反対の少女だった。主婦とキャバ嬢、ホストと誘拐されたJKという4名の隠れ家生活の中で、陽向は家には帰らず、誘拐の依頼人あぶり出しを画策し、紫苑もなにか隠している。
誘拐を実行した犯罪集団も黙ってはいない。犯罪集団にこの誘拐を持ちかけ、裏で糸を引いているらしき人物も見え隠れしてきた。目まぐるしく状況が変化して全貌が見えない中、とうとう史郎が警察に通報したようで、身代金の受け渡し現場に現れた垢抜けない中年女の画像がニュースで流れる。仰天する沙代子。知り合いが見れば、沙代子だとわかるのではないか? 特に夫が見れば。青くなっているのでは?
沙代子はおんぼろ軽四・ピンクのラパンで、夜の街を疾走する。胸のすくコンゲーム・ハードボイルド!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

275
宇佐美 まことは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。ノワール群像ドタバタ劇、映像化すると楽しいと思われます。それにしても登場人物がワルばかりでした(笑) https://www.tokuma.jp/news/n55112.html2024/01/11

いつでも母さん

168
宇佐美さんがドタバタ劇を描くとこうなるのか?って感じで読み切った。どこかで読んだようなストーリーなのだが(汗)『土壌菌』を絡めるのは面白かった。たまたま、たまたまが何度も起こったらそれはもう偶然なんかじゃないよ、沙代子さん。地味で平凡な主婦・沙代子の自立物語だったが、どうしても重くて深い作品を宇佐美さんに求めてしまうんだ私は・・勝手でごめん。2023/12/24

はにこ

156
冴えない主婦が事件に巻き込まれる。犯人に勘違いされたり引っ張り回されたりといかにもジョーカーを引きそうな展開なのに、急展開の連続。騙し合いが面白い。それでも主人公が料理と植物の知識で自ら道を切り開いていくのが爽快だった。そしてハッピーエンドなのもよい。夫にもっと制裁がくだればもっとスッキリしたかな?2024/01/11

モルク

146
あれっ?これって宇佐美作品?と思えるほどいつもとは違う。小太りで凡庸ちょっとノロマで後妻に入った家族からも見下され…だけど料理上手な専業主婦沙代子がキャバ嬢紫苑と繰り広げるドタバタ劇。横取りした身代金三千万、ヘタレホスト、誘拐された女子高生、タッグを組むのかはたまた裏をかきあうのか。とにかく後半に行くほどペースアップ。沙代子が子供の時四国の銀山で得た植物、カビなどの知識が役に立つ。果してジョーカーは…そしてジョーカーを引くのは誰なのか。テンポよく楽しめた。2024/02/25

しんたろー

141
後妻として入った家で酷い扱いをされている女性・沙代子が主人公のサスペンス…ひょんなことからキャバ嬢・紫苑と逃避行をする事になって、次々と起こる危機を乗り越えてゆく展開はこの手の物語のテンプレートのよう…自分に自信がない沙代子が紫苑や事件と向き合いながら段々と目覚めてゆくのも、王道の流れと言える。テーマである「食べることは生きること」には大きく頷けたし、沙代子の植物&食の知識が事件解決になるのも主人公らしくて良い。過去作に多い宇佐美さん独特の暗めな作風を期待すると肩透かしだろうが、エンタメ作としては上々👍2024/02/14

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