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内容説明
【あらすじ】
「ある日突然、45歳の夫が若年性認知症と診断された」
佐藤彩は、夫・翔太の物忘れが増えたことを最初は気に留めていなかったが、決定的な出来事が起き、病院へ連れていくことに。
そこで医師から言い渡されたのは「若年性認知症」という残酷な宣告だった。いずれ時間や場所の感覚がなくなり、家族の顔でさえわからなくなる病。
なんとか前を向こうとする彩だったが、病状が徐々に悪化するにつれて夫は知らない一面を見せるようになっていき―――。
若年性認知症と向き合う家族の3年間を描いた闘病セミフィクション。
【解説】
古和久朋(認知症専門医) 「認知症の共生社会を目指して」
【「シリーズ 立ち行かないわたしたち」について】
「シリーズ 立ち行かないわたしたち」は、KADOKAWAコミックエッセイ編集部による、コミックエッセイとセミフィクションのシリーズです。本シリーズでは、思いもよらない出来事を経験したり、困難に直面したりと、ままならない日々を生きる人物の姿を、他人事ではなく「わたしたちの物語」として想像できるような作品を刊行します。見知らぬ誰かの日常であると同時に、いつか自分にも起こるかもしれない日常の物語を、ぜひお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじ
17
立ちいかない私たちシリーズ、3冊目読了。テーマは若年性認知症。近くで関わる人は忘れる悲しみも、実害も全て受け止めなければならない辛い立場に置かれる。忘れても「すること」を奪ってはいけないとは分かっていても、現役世代にそこまで目をかける余裕なんてない。ささやかな幸せに目を向ける形で物語は終わったけれど、果たしてこの後家族はどうなったのだろう。2025/01/05
フラちゃん
7
これは本当にしんどい。40歳で若年性アルツハイマー発症、それだけでも当人にまとわりつく不安と絶望感に加えて子どもがまだ小学生。この先家族として成り立っていけるのかを思うと前向きになんて考えられないだろう。このお話の唯一の救いは妻がフルタイム勤務に移行できたことと義両親がお元気で介護の戦力であること。パートナーがこの病になったらたいていは一人で背負うことになりそう。自分の人生を生きる、つらかったら逃げると書かれているけど、実際その場になったら相手を捨てられる?2025/02/19
yukimame
7
切なすぎる。もし旦那が若年性認知症になったとしたら…。考えるだけで辛い。想像もしたくない。2024/06/01
あやめ
6
若年性ではないんだけど、母親がそろそろ認知症になりかけているので、身につまされる思いで読み進めた。ラストのまとめ方がスッキリしてて良かった。テレワークなのもあり、最近年に1-2回帰省するようになったが、帰省中は基本的に精神的・時間的な自由はないので、主人公や息子くんの苦悩も涙なしでは読めない。困難は人を成長させるよね… 私も自分なりの落としどころを持たなくては。2025/04/16
104ちゃん
5
漫画なので読みやすかった。内容はハード。若年性認知症。つらいだろうな。自分の場合、親が認知症になり、子供のことを忘れてしまったショックが忘れられない。それが自分の夫だったら、まだ40代だったら、ショックはいかばかりか。本書の終わり方は、ちょっときれいごと、と感じてしまった。(2024・1)2024/02/10