アルファポリス<br> 深夜カフェ・ポラリス

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アルファポリス
深夜カフェ・ポラリス

  • ISBN:9784434329081

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内容説明

子供の入院に付き添う日々を送るシングルマザーの美和。子供の病気のこと、自分の仕事のこと、厳しい経済状況――立ち向かわないといけないことは沢山あるのに、疲れ果てて動けなくなりそうになる。そんな時、一軒の小さなカフェが彼女をそっと導き入れて――(夜更けのぬくもり)。「夜更けのぬくもり」他4編を収録。先が見えなくて立ち尽くしそうな時、深夜営業の小さなカフェがあなたに静かに寄り添う。夜闇をやさしく照らす珠玉の短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ツン

87
「夜更けのぬくもり」の次が「明けない夜」なんだけど、むしろ1話目が明けない夜はないよと伝えているような気がした。3話目はタイトルそのまま(笑)5話目は自分が子供の頃、すごい偏食だったから、それを思い出した。給食で無理に食べているうちになんでも食べられるようになったけど。2023/11/19

itica

77
読む前から分かった。これは癒されるやつだと。で、結果、予想通りだった。深夜に営業するカフェにやって来た悩める客を、とびきり明るい笑顔と寄り添う言葉でもてなす店主。お腹も心も満たされる5編。そばにあったら絶対行きたいお店だな。 2023/11/29

tetsubun1000mg

54
秋川さんの本は「居酒屋ぼったくり」「ゆとり旅日和」などのシリーズをよく読んでいました。 ごくごく普通の市民の日常を平易な文章で書かれているのが読みやすくていいのですが、登場人物が相手の気持ちを推し量って気をまわすセリフが馴染めず気になっていました。 本作は人物設定が絶妙で、カフェの店主が相手の気持ちが分かるギフトを持っているのか?観察眼が良いのかは分かりませんが、来店客の苦しい気持ちを引き出して会話と料理によって癒していくというストーリーが心地良かったです。 今まで読んだ秋川さんの本で一番気に入った作品。2024/02/16

よつば🍀

45
「夜更けのぬくもり」「明けない夜」「妻の決断」「通院患者の迷い」「医師の悩み」五話収録の連作短編集。病院のすぐそば、ビルの三階にある深夜営業のカフェ『ポラリス』。店主の朱里が、其々の客に見合う料理を提供しながら、悩みに寄り添い、的確なアドバイスで心身をほぐしてくれる。客の振る舞いや言動から相手が抱えている悩みを見透かす朱里は占い師か超能力者さながら。美味しい料理と楽しい会話で一休みして店を後にする客達が羨ましい。北極星を意味するポラリス。旅人の目印となるこの星の様な存在のカフェ・ポラリスと朱里に癒される。2023/12/16

あみやけ

39
やっぱり秋川滝美さん。根底に流れてるのは「居酒屋ぼったくり」と同じですね。あったかくて、安心して読むことができます。ただ、もう少しひねりもほしいか。★3.82024/01/03

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