内容説明
子供の入院に付き添う日々を送るシングルマザーの美和。子供の病気のこと、自分の仕事のこと、厳しい経済状況――立ち向かわないといけないことは沢山あるのに、疲れ果てて動けなくなりそうになる。そんな時、一軒の小さなカフェが彼女をそっと導き入れて――(夜更けのぬくもり)。「夜更けのぬくもり」他4編を収録。先が見えなくて立ち尽くしそうな時、深夜営業の小さなカフェがあなたに静かに寄り添う。夜闇をやさしく照らす珠玉の短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
98
病院の近くに夜だけ営業する小さなカフェ「ポラリス」。食事を摂りそこねた人に美味しいものを提供し、朱里の会話で癒しを。子供の入院に付き添うシングルマザー、医大受験のため二浪している予備校生、夫に怒りを感じてプチ家出した主婦とその義母、朱里の友人の女医。とても良い話しなんだけど、この作品はあまり心に刺さらなかった。朱里の口調が好きじゃないのかも。2024/07/10
ツン
91
「夜更けのぬくもり」の次が「明けない夜」なんだけど、むしろ1話目が明けない夜はないよと伝えているような気がした。3話目はタイトルそのまま(笑)5話目は自分が子供の頃、すごい偏食だったから、それを思い出した。給食で無理に食べているうちになんでも食べられるようになったけど。2023/11/19
itica
84
読む前から分かった。これは癒されるやつだと。で、結果、予想通りだった。深夜に営業するカフェにやって来た悩める客を、とびきり明るい笑顔と寄り添う言葉でもてなす店主。お腹も心も満たされる5編。そばにあったら絶対行きたいお店だな。 2023/11/29
ぶんこ
74
訪れた人の悩みや鬱屈への察しがよすぎる店主朱里。その人に最適の料理と助言が心地よい。最もいいなと思ったのが、先祖代々から親族一同医者の家系の医大受験生が、2浪の今、医者になりたいと思ってもいないのに、なんで医大を3回も受験しなくてはいけないのかと悩む大和の話。予備校帰りにふらりと入ったポラリスで、筋骨隆々の医師と出会い、医師としての覚悟を知ったことで、いやいやながらではなく、医師を目指す意義を知る。血に弱かったり、弱っていく患者さんを身近に感じるのが苦痛な人は、よっぽどの覚悟が必要と痛感。2024/05/08
松本ぼんぼん
70
ぼったくりの秋川滝美の最新作でした。本作は「癒やし」がメインなのか、細かなお料理の描写はでてきませんでした。作家の新たな境地なのでしょうか? 読者を元気づける内容ではありました。 2024/04/19
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