内容説明
家の中には「絶望」以外、何もなかった。
15人の女性が告白する「地獄の日々」と「その後の人生」――。『東京貧困女子。』などで知られるノンフィクションライター・中村淳彦の新境地ルポ。中村氏が訳あり女性への長年の取材でわかったことは、彼女たちの貧困や生きづらさ、トラブルの原因が「毒親育ち」である可能性が非常に高いということだった。著者は主に「貧困」をテーマに取材してきたが、今回のテーマは初となる「毒親に育てられた女たち」。想像を絶する「悲惨な体験」と「その後の人生」を著者が聞き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちい
7
毒親に育てられた方々の悲惨な状況には心から同情する。それはそうと、自分だけだろうか、この著者の書き方に違和感を感じたのは。特に性的虐待を受けた女性に、その内容を聞くシーン(「詳しく聞いても大丈夫そうだったので…」)や、詳細すぎる表現には、著者自身の好奇心や物好きそうな視線まで感じて嫌悪感を抱く。また、性産業でなんとか生きている彼女達のことを『最底辺で喘ぐ』などと表現するあたりも配慮が足りないと感じた。そもそも毒親に育てられた人は女性だけでないはずなのにインタビューの対象者が全て女性というところが偏りがある2024/04/18
らむこ
6
毒親というより、もう知的障害か発達障害でもあるのでは、という親や家族しか出てこない。タイトルから連想した毒親とは違った。どの方も告白している内容は信じられないほど悲惨なため、本当かなという感想が出てきてしまった。そう思える時点で自分は恵まれていたということか?悲惨な状況にあった女性(特に性的虐待)を露骨に強調する内容が多く、筆者の好奇心も垣間見えるため気持ち悪いという印象しかない。2024/04/29
TOMTOM
4
読む人を選ばないと、 PTSDを発症しかねないと思います。そもそも「毒親」なんて言葉ではおかしい、明らかに犯罪加害者であって、そこから生き抜いた人たちは「サバイバ―」レベルの内容です。一番怖いのは、このレベルを「毒親」と認識することで、じゃあ、うちはまだましと感じて心を壊していく人がいるのではないかという不安です。安全・安心である家がないということはその後の人生にどんな影響をあたるのか…壮絶な内容です。2023/12/11
みつえ
3
ソースが被害者側の言い分だけだし、著者の経歴からみても濃いめのバイアスかかっていそう。子供が気に入らなかったら全部毒親!みたいな締め方も、なんだかもやもやしました(・ω・`)2024/07/21
ishida
3
正気とは思えないサイコパスな毒親が多くて背筋が寒くなった。反面教師とします2024/04/05