内容説明
内側からの狂信論
宗教、スピリチュアル、自己啓発、マルチ商法、
陰謀論、自然派カルト、ネトウヨ言説…
「真理」を求める人たちを、どうして軽んじられるだろうか――。
宗教2世(エホバの証人2世)として過酷な幼少期を経験し、現在、宗教2世のために自助グループの運営にも尽力する文学研究者の著者が、宗教1世(自らカルト宗教などに入信した人)と宗教2世10名にインタビュー。その証言や、幻想文学、そして自身や自身の母親の経験をもとに、「他人」としてではなく、「当事者」として、また問題に深く関心を持つ味方「共事者」として、「狂信」の内側に迫る。
自己省察を踏まえ回心と逆回心(W.ジェイムズ)を読み解く。
宗教研究・文学研究・回復ケア論の新たなアプローチ。
――島薗進(宗教学者)
自らがなぜ踏み越えたか、振り返る。
今なお癒えぬ傷をさすって。
当事者たちの渾身の独白集。
――荻上チキ(評論家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
62
【カルトの信者になる人は狂信的だと思っている人だって「狂信」する可能性はある。信者は、その人なりの信念や事情があったはずだ】エホバの証人2世である著者が、自身の体験と知識、さらに宗教被害を受けたと考える脱会済みの1世信者と2世信者たちへの聴きとりを通じて、彼らの体験世界に迫った書。巻末に文献一覧。<本書では、私自身の体験と知識を駆使して、宗教1世や宗教2世たちへの聴き取りをつうじて、あなたが宗教1世になるとしたら、どのような内発的かつ外発的契機によってなのか、ということを説明していきたい>と。⇒2025/05/29
香菜子(かなこ・Kanako)
22
あなたも狂信する 宗教1世と宗教2世の世界に迫る共事者研究。横道 誠先生の著書。宗教1世と宗教2世は大きな違い。宗教1世の世界と宗教2世の世界は大きな違い。自分の意志である宗教に入信するのは自由だし他のだれからも批判される筋合いはない。でも生まれながらにしてある宗教に入信することを強制されるようなことがあったとしたらそれはいつも正しいとは限らないし本人の意思が大切。宗教2世からはじまって結果として宗教1世になるのなら自由だし他のだれからも批判される筋合いはないけれど。難しい問題。2024/05/01
takao
2
ふむ2024/06/16
morgen
2
ドイツ文学研究者による宗教1世、2世へのインタビューを元にした考察。文学研究者らしく、哲学書からの引用が多く、ちょっと読みにくい。宗教2世当事者であり、発達障害、LGBTQ+でもある著者がなぜ文学研究者になったのかという自伝的要素もあり、むしろその部分のほうが面白い。狂信してしまうのには複数の要因があるが、寂しくて知的に自立していない人が取り込まれやすいのかと思う。宗教活動を続けながらも知的に自立している人(教義に疑問を持ったら自分で図書館などで調べたりできる人)は抜けられる。2024/03/26
Katsumi
1
エホバ二世として親ら一世の思考について、そもそもなんでこんなクソ宗教を始めやがったんだ?と思うことが多かったのでこの本で少し理解が深まったように思う。2024/05/10
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