氷室冴子とその時代 増補版

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氷室冴子とその時代 増補版

  • 著者名:嵯峨景子【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 河出書房新社(2023/11発売)
  • ポイント 24pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309031149

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内容説明

80~90年代、少女小説を中心に活躍し、再評価の機運も高まる作家・氷室冴子。少女小説研究の第一人者が丹念な調査と取材から、その全貌に迫る。作家や編集者に追加取材を行い増補刊行!

少女小説の革新、「女性作家」としての活躍と葛藤、新たなジャンルへの挑戦――
80~90年代、エンタメ小説の最前線で戦い続けた、

いま、最も再評価すべき作家の全貌に迫る。


『クララ白書』『雑居時代』『なぎさボーイ』『なんて素敵にジャパネスク』などの少女小説、ジブリアニメにもなった青春小説『海がきこえる』、エッセイ『いっぱしの女』『冴子の母娘草』などで絶大な支持を得、今も人気女性作家たちがその影響を公言する作家・氷室冴子(1957-2008)。少女小説研究の第一人者が丹念な資料調査と取材から、その功績と志に迫る。

若木未生氏、桑原水菜氏や各社担当編集者のインタビューを増補。
未完の傑作『銀の海 金の大地』第二部についての証言も収録!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りぃ

4
よく調べられた力作!と思いますが、「作者氷室冴子を客観的に捉えようとした」という割には著者の主観がばりばり入っているように感じました(氷室冴子を褒めがち)。/ 氷室冴子受容の「断絶」は、実際のところどうなのだろう?と思いました。私(2000生)は、実家に氷室作品が結構あったので自然と手に取りましたが…。本書で紹介されている、「氷室冴子という名前を全く知らなかった」ライトノベル研究会の山田さんは、私より10歳ほど年上。逆に私の世代まで行くと、母親が好きだったという人が一定数いるのでは?と思っています。2024/11/04

4
氷室冴子さんが著作を沢山出していたのは20〜30代の頃だということにびっくりしてしまう。そしてやはり早い死が悔やまれる作家だなとも思う。この本自体は面白かった。氷室さんの著作は数冊しか読めていないので、もっと読みたい。特に『マイ・ディア』が気になるので電子版を……!2023/07/17

白萩

2
断捨離で手放してしまった何十冊もの文庫本や漫画本を思い出した。その本に夢中だった頃の自分や友人も。今読んだらどんな気持ちになるだろう。2024/10/03

こんこん

2
私は氷室さんの全盛期に10代だったので、登場人物はみんな同世代の友達のように感じていた。特にジャパネスクは大好きで、発売日にむさぼるように読んでいた。当時どんなに人気があったかは伝えきれない。今の若い人は読書好きでも氷室さんの名前も知らないという事実をこの本で知り、なんと勿体ないと口惜しい。ただ予告を大々的にしていた「銀の海 金の大地」新章が、結局一度も発表されなかったのはなぜかという謎はこの本でも提起されているが、ある時期から筆が極端に遅くなり編集者が困っていたのも伝わってきてなんとも言えなくなる。2023/09/10

AKRDykk

0
どちらかと言えば氷室冴子の評伝として読める。特に、時代に合わせて以前の作品を加筆・修正していた話は興味深くて、社会の変化と表現の関係に人一倍繊細に反応していたのではないか、とも思う。一部表現の削除等は、そういう意味では、「ポリティカル・コレクトネス」な側面をかなり早い段階で、意識していたとも言える。2025/05/31

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