内容説明
80~90年代、少女小説を中心に活躍し、再評価の機運も高まる作家・氷室冴子。少女小説研究の第一人者が丹念な調査と取材から、その全貌に迫る。作家や編集者に追加取材を行い増補刊行!
少女小説の革新、「女性作家」としての活躍と葛藤、新たなジャンルへの挑戦――
80~90年代、エンタメ小説の最前線で戦い続けた、
いま、最も再評価すべき作家の全貌に迫る。
『クララ白書』『雑居時代』『なぎさボーイ』『なんて素敵にジャパネスク』などの少女小説、ジブリアニメにもなった青春小説『海がきこえる』、エッセイ『いっぱしの女』『冴子の母娘草』などで絶大な支持を得、今も人気女性作家たちがその影響を公言する作家・氷室冴子(1957-2008)。少女小説研究の第一人者が丹念な資料調査と取材から、その功績と志に迫る。
若木未生氏、桑原水菜氏や各社担当編集者のインタビューを増補。
未完の傑作『銀の海 金の大地』第二部についての証言も収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hitotak
9
2019年に刊行された書籍の増補版。担当編集者・作家へのインタビュー等を追加取材している。ヒット作を連発していた80年代の著作は読んでいて文体にも勢いが感じられたが、90年代半ばから新作が出なかったのは、大人向け作家への転換も上手くいかず、結局のところ書けなくなった、というのが主な理由だろう。旧作を時代に合わせるためのリライトを続けても、新作を発表する若い作家たちの作品の方が読者に受けるのは当然で、編集者たちも書かない過去のビッグネームにいつまでも付き合えない。作家の死後もなお読まれ続ける難しさを思った。2025/10/11
紅
4
氷室冴子さんが著作を沢山出していたのは20〜30代の頃だということにびっくりしてしまう。そしてやはり早い死が悔やまれる作家だなとも思う。この本自体は面白かった。氷室さんの著作は数冊しか読めていないので、もっと読みたい。特に『マイ・ディア』が気になるので電子版を……!2023/07/17
こんこん
3
私は氷室さんの全盛期に10代だったので、登場人物はみんな同世代の友達のように感じていた。特にジャパネスクは大好きで、発売日にむさぼるように読んでいた。当時どんなに人気があったかは伝えきれない。今の若い人は読書好きでも氷室さんの名前も知らないという事実をこの本で知り、なんと勿体ないと口惜しい。ただ予告を大々的にしていた「銀の海 金の大地」新章が、結局一度も発表されなかったのはなぜかという謎はこの本でも提起されているが、ある時期から筆が極端に遅くなり編集者が困っていたのも伝わってきてなんとも言えなくなる。2023/09/10
naoco
2
中学生のときにハマり、最近この雑誌を偶然見かけて、懐かしい気持ちでいっぱいになり思わず手に取りました。懐かしい書籍がたくさん載っていて甘酸っぱい気持ちに。再読したい本がたくさんあり、これから読んでいきたいです。新井素子さんも久美沙織さんも好きだったな!私の青春。2026/01/25
白萩
2
断捨離で手放してしまった何十冊もの文庫本や漫画本を思い出した。その本に夢中だった頃の自分や友人も。今読んだらどんな気持ちになるだろう。2024/10/03
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