集英社新書<br> イスラエル軍元兵士が語る非戦論

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集英社新書
イスラエル軍元兵士が語る非戦論

  • ISBN:9784087212945

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内容説明

「抑止力」という考えはもうやめよう――。
イスラエル空軍で兵役を務めた著者が、イスラエルとアラブ諸国、パレスチナとの間で長く続けられてきた戦争を見つめていくうちに、「国のために死ぬのはすばらしい」と説く愛国教育の洗脳から覚め、やがて武力による平和実現を根底から疑うようになる、その思考の足跡を辿る。武力放棄を謳う憲法九条の価値を誰よりも評価するのは、平和ボケとは程遠い、リアルな戦争が絶えない国から来た外国人アクティビストなのである。母国のさまざまな矛盾点を指摘しつつ、軍備増強の道を進む日本の在り方にも異議を唱える一冊。
望月衣塑子氏(東京新聞記者)、推薦!

◆目次◆
第1章 罪深い教育
第2章 軍隊を疑う
第3章 虐殺された民族が虐殺する
第4章 「全ての暴力に反対します」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ロビン

19
イスラエル空軍で3年間の兵役に就いた経験を持ち、現在奥様らご家族と埼玉に住み、木製家具の職人をされながら平和活動をしておられるネフセタイさんのご著作。非常にいい本であった。かつてイスラエルに住み、愛国教育を受け、のちに自分の受けた教育を批判的に見られるようになったユダヤ人の方の話を聞ける機会というのは貴重だと思う。長年「武力による平和」を唱え「抑止力」として多額の軍事費を費やしていながらパレスチナとイスラエルの対立と戦争が終わらないということ、日本の平和を守る方法を考えるきっかけとなる一冊だ。2024/01/08

ザビ

17
「ナチスに人権を奪われたユダヤ人が何故パレスチナ人の人権を奪うのか」日本から見た素朴な疑問に忖度なく直球で答えてくれる良書。「イスラエルの戦争は正しい戦争」「我々はパレスチナの子供達を殺すような国ではないが平和のためには仕方ない」多くのイスラエル人はこの矛盾に疑問を持たないという。著者は日本で暮らす元イスラエル軍人。学校教育や日常生活を通して、若い頃は「平和のための正しい戦争」と普通に思い込んでいた自らの体験を綴る。著者いわく、それは国家が主導する洗脳だと。空軍パイロットが学ぶ「帰還不能点」の話が印象的。2024/01/20

ブック

16
日本に暮らすイスラエル人として、世界の平和と人権を訴え続けるダニー・ネフセタイ氏の著書。ダニーさんとはフェイスブックで繋がっていが、彼の平和を渇望する発言に対しては、日本人でも反対したり冷笑する人が絶えない。しかし多くの人が勘違いしているが、人間が争うことは、種としての人間のデフォルトではない。それは我々が生まれるよりもずっと前に生まれ、当たり前のこととして植え付けられた誤解であり、それを生んだのは富と、それを守りたい権力者たちなのだ。我々はいちどすべてに対して疑問を持つべきだ。「本当にそうか?」と。2024/02/13

ののまる

14
外交と対話が基本なのに、抑止力のために軍事費増強しますから国民の皆さん安心してくださいと言う本末転倒な事を言う政治家を選ばないように。すぐまずできること。2024/04/22

ロビン

12
諸事情あり再読。台湾有事が噂される中明らかにアメリカ寄りの振る舞いをする高市首相。そのせいで中国との関係が悪化している今こそ読むべきと思う。GDP5%(日本は2027年に2%に倍増予定)もの軍事費を使い、最先端兵器を所有、アメリカから強力な軍事的支援も受けていながら、イスラエルはパレスチナや周辺諸国と77年間泥沼の争いを続けている。「武力による平和」なんてウソなのだ、とダニーさんは書く。食糧自給率の低さなどの兵站面、無防備な原発やダムを攻撃され得るという弱みなどから言っても中国と戦争はできない。良書!!2025/12/06

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