角川ソフィア文庫<br> 源氏愛憎 源氏物語論アンソロジー

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角川ソフィア文庫
源氏愛憎 源氏物語論アンソロジー

  • 著者名:田村隆【編・解説】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • KADOKAWA(2023/11発売)
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  • ISBN:9784044007645

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内容説明

千年にわたり連綿と読み継がれ、今や押しも押されもせぬ世界文学となった『源氏物語』。実はこの千年の読者たちには、物語をめぐる様々な愛憎があった。源氏受容史を辿る、まったく新しいアンソロジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けやき

47
源氏物語論のアンソロジー。源氏物語ほどの長い歴史を持つ長編小説になると物語論だけでアンソロジーが組めるのだ。そしてその評価も色々あったというのがよく分かった。2023/11/28

けいこ

34
「愛憎」「源氏物語」の文字を見ただけで購入。思っていたものと全く違ったけれど、とても面白かった。古典から現代の作家まで著作の一部を抜粋し、源氏物語をどう評していたのかを読み解く。物語に心酔している者もいれば、批判している者もいる。谷崎潤一郎が『ちょっと会っただけの女性に、昔から恋焦がれていたなどと言うのが許しがたい』と書いていて、貴方が言う?と笑ってしまった。抜粋文は古典や難しいものもあるが、その前に解説文があるので苦なく読めた。良いも悪いも惹きつける魅力のある物語であるのは間違いない。2024/03/13

双海(ふたみ)

14
紫式部が和歌を重用した意図を探る馬場あき子の文章がよかった。小林秀雄「本居宣長」もいずれ再読したいと思う。2024/04/17

maekoo

12
源氏物語の享受史を簡潔に、しかも知っておくべき重要文献の重要箇所を解り易い簡約な解説とその原文を読める優れた書! 紫式部日記から宝物集・河海抄・玉の小櫛の古典文献から、現代語訳を著した与謝野・谷崎・円地の先人三氏の随筆や所見、芥川・太宰等の文豪や、和辻・折口・湯川等の智の巨人の源氏評も読め源氏物語に関する知的好奇心を刺激してくれます! 時代や人にによって享受する想いや態度が違っている事も俯瞰で知れ、読んでいて源氏物語の面白さと深さを再認識します! 原文脚注等はありませんが先に解説があるので読解出来ます! 2024/01/23

Cinita

9
周辺書ばかり読んでないでいい加減原典読もう!とソフィア文庫の棚に向かったはずが、また周辺書を買ってしまった。評価の変遷がダイレクトに感じられて面白かった! 江戸以降のものは儒教の影響か「すごい作品だけどやってること不倫だし皇位簒奪なんだよな……」をどう解釈するか苦心しているものが多くて、やっぱそこ引っかかるんだと親近感湧いた。内村→白鳥→教科書の流れから、ウェイリー版英訳が日本での源氏評価向上に大きく寄与してのがうかがえるのも面白い。単品でなるほどと思ったのは田山花袋・円地文子・馬場あき子あたりかな。2025/08/11

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