内山節著作集3 戦後日本の労働過程

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内山節著作集3 戦後日本の労働過程

  • 著者名:内山節【著】
  • 価格 ¥3,190(本体¥2,900)
  • 農山漁村文化協会(2023/11発売)
  • ポイント 29pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784540141270

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内容説明

1970年代、オイルショック後の不況=高度経済成長の終焉という局面において、経済発展が労働の質の低下をもたらしたことを、戦後の技術革新の流れを含めて分析する。自分の労働をつくりだす権利=労働権の欠如という視点を軸に、経済成長さえすれば豊かになれるといういまも変わらぬ幻想を明快に打破している。ほかに労働意識にかかわる論考2本と、使用価値や労働をめぐって啓発しあう関係にあった渡植彦太郎の三部作への解説を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

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社会変革の動機は飽きることである(022頁)。日本では 労働者(傍点)の権利は定着したが、 労働(傍点)の権利を問題にすることはない。労働者の権利は従業員の権利へとすりかわった次第(065頁)。重要なのは労働力体系の再編過程で、技術革新以降の総生産過程のあり方に変更が加えられなかったこと(078頁)。現在では、賃労働体系の構造から生まれてくる構造的な雇用不安に対応することが必要(107頁)。現代の失業問題に必要なのは、生産技術、労働力体系との積極的対決の立場で雇用問題を考えること(118頁)。2016/03/01

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