内容説明
大きな文字で読みやすい! 大活字版で登場!
今だからこそ、読まずにはいられない。
文豪・谷崎潤一郎の傑作。
闇に浮かび上がる日本の伝統美を流麗な筆致で描く名随筆「陰翳礼讃」
文豪の中期を代表する小説として名高い「吉野葛」
時代を超えてなお燦然と輝く谷崎文学の最高峰を大きな文字でお楽しみいただけます。
(本書は2016/10/22に小社より刊行された書籍を電子化したものです)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nem-nem
3
至極まっとうな日本文化論? うすぐらい闇への偏愛と渇望に満ちた随筆? ・・・どちらでもある。谷崎のこの作品(『陰翳礼讃』)は随所で紹介されていたので、ずっと読みたいと思っていた。大活字本は初めて読んだが、文豪のちょっとくせのある文体をじっくり味わうのにはぴったりではないか? 「夜そのものに蒔絵をしたような綾を織り出す」という美しい文章に出会うことができた。2016/12/13
inochinoki
1
水墨画の先生に勧められて陰翳礼讃だけ読了。 陰に関する随筆。陰って日本独特の文化なんですね。侘びさびにも通じるのかな。2019/10/01
もりぴー
0
【陰翳礼賛】日本を中心とした東洋と西洋の文化を比較し、いかに日本が陰を活かし生活してきたかを論じた随筆。 谷崎の視点が面白かった。 【吉野葛】 吉野の深い山と渓流の情景が浮かんできた。 序盤は吉野にまつわる逸話の話が多く、中盤以降は主人公の友人の津村の話がメイン。 津村の話のオチはよく理解できなかったが、吉野の様々な逸話は面白かったと思う。2023/03/09