内容説明
「この先俺は、きっと何もなれんと思う。夢の見方を知らんけん」北九州の片田舎。中学生の界は、地元で知り合った「バリイケとる」男・橘さんに心酔するのだが――。第60回文藝賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
青乃108号
164
何か、あっと言う間に読み終えてしまった。俺もかつては中学生だった事はあるが、まだほんの子どもだったなあ。SNS全盛の現代の中学生の鬱屈は俺には理解しずらい部分も多かったのだけども、何の目標も持たない若い男子の、持って行き場のない破裂せんばかりのエネルギーが羨ましくも何とも切ない。若いうちはは二度ない。大いに悩んで苦しめば良い。勿論楽しい事はたくさん見つけて楽しめば良い。失敗しても難度でもリトライ出来るだけの時間はまだまだたっぷり残っているのだから。いやあ羨ましいなあ。俺に残された時間は多分あと残り少ない。2024/08/14
hiace9000
137
片田舎の"ヤンキーあるある"を如実に再現し表出。彼らの短絡性や浅薄性、ある意味わかりやすくて、なのに何考えているかわからない、要はつかみどころのなさ…。だからそれがどやねんと言えばそこまでだが、その無軌道な衝動性と、明らかに"ややズレ"の憧憬と羨望の刹那の源泉を見事に掬い取った慧眼は見事! 作者が10代の頃過ごされた九州での日々と経験がベースにあることは間違いないなく、当時彼らを遠巻きに観て感じ取り、読み取った炯眼にも驚き。無謀で青過ぎる「どーでもええわ」ぶりもまた、文学・文芸となる。どう受け止めようか。2024/02/08
モルク
104
北九州の片田舎に住む中2の界。学校にもあまり行かず地元の不良グループとつるんでいたが、その中の高2の橘に憧れ心酔する。親友の助言に耳をかさず橘の詭弁に乗り暴走していく。そのさまは自分より大きなものに虚勢をはりキャンキャン吠える小型犬の如し。そして唐突のラスト…。青春は青くてそしてしんどい!2026/01/04
えんちゃん
80
どいつもこいつもバカばっかりだ!褒めてるよ。田舎のイキリ中学生の壮大なるイキリ物語。思春期の苛立ちと暴走を描いた、ザ・文学作品。初めは眉をひそめて読んでたけど、会話が極上にバカすぎて途中から声に出して笑っちゃった。会話センスが町田康っぽくて、いやぁこの新人作家さん末恐ろしいね。ちなみに犬は犬でも可愛いワンコは出てこないよ!2024/01/09
Vakira
68
工業高校に行っている橘先輩カッコイイ。この世界観。設定が面白い。なかなか想像出来ないと思う。中学男子の視点。落ちこぼれ感。不良少年になり切れない感。 出だしは堺君の指の話から。読者はこの異様な話に喰いつくと思う。ムカつく担任の先生をボコる。実は担任の先生はきもい。女子を個人的に呼んでコンドームの仕方を指導する。だから車にロりコンっていたずら書き。していたの見られれていた。授業は弱い者の話。俺の事じゃん。超ムカつく。だから先輩と征伐。僕は英雄になってしまう。2023/12/10
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