メディアワークス文庫<br> 佳き結婚相手をお選びください 死がふたりを分かつ前に

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メディアワークス文庫
佳き結婚相手をお選びください 死がふたりを分かつ前に

  • 著者名:似鳥航一【著者】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • KADOKAWA(2023/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784049151763

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内容説明

海堂財閥の創業者・右近が残した異様な遺言。それは同家に縁がありながらも、理不尽な扱いを受けていた美雪にすべての財産を渡すというものだった。条件は海堂家の三兄弟のだれかと一ヶ月以内に結婚すること――。それが惨劇のはじまりだった。
 ある夜、結婚相手にと名乗り出た次男の月弥が同家の別えびす伝説に見立てられて変死を遂げ、美雪は否応なく遺産相続に巻き込まれていく。
 そして招かれた、異端の民俗学者にして探偵の桜小路光彦が連続殺人の謎に挑む。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

65
異様な遺言書から始まる一族の惨劇。まるで犬神家を彷彿させる民俗学×婚姻ミステリ。海堂家の当主が残したのは恩人の娘・美雪に全てを渡すという衝撃の遺言書。しかし条件として海堂家の3人の息子達の誰かと結婚しなければならない。使用人的な扱いを受けていた美雪はこれを機に否応なしに遺産相続に巻き込まれていく。そしてそれは悲惨な見立て連続殺人へと発展していく。家に伝わる「別えびす伝説」と事件との関連は?民俗学者・桜小路光彦が華麗に謎を解き明かす。タイトルや表紙が恋愛モノ風なのが何だか勿体ないくらい面白いミステリだった。2024/02/25

ひさか

24
2023年11月メディアワークス文庫刊。書き下ろし。海堂家の変事、悪魔,跳梁跋扈する、先住民論、愛しき鎮魂の涙、旅立ちの日、の5つの章からなる華麗な怪奇推理。あとがきにある犬神家の一族なみの出来でサービス精神が旺盛な似鳥さんらしい。お笑いもそこそこ入っていて、量が横溝さんとは少し異なるかな。怪作です。2024/01/31

たんぽぽ

16
犬神家みたいだなって思いながら読み始めた。 後書読んで納得。2024/03/20

冬野

8
話の筋が犬神家の一族みたいだな…と思ったらやはり意識しているとのこと。不穏なプロローグが雰囲気抜群で掴みは上々。奇妙な遺言状、後継ぎとなりうる眉目秀麗な三兄弟、不遇な女の子、見立て殺人、そこへ現れる名探偵…コテコテだ!細かく章タイトルがついているのがなんとなく昭和っぽい。文章が簡潔で中高生向けなのかなという印象を受けたが、ネタ元の犬神家を読むきっかけになったら良いのかなと思う。民俗学的な考察の部分はなかなかに興味深かった。欲を言えば美雪と光彦の仲がもっと深まってほしかったですね(歯軋り)星:4/52023/12/23

栗山いなり

6
財閥の創始者が残した奇妙な遺言から始まる連続殺人事件の謎に民俗学者にして探偵が挑むミステリー小説。作者自身が後書きで語っていたように令和の犬神家の一族って言っていい内容の作品だったけどこれが結構良い物語だった!シリーズ化できれば令和の金田一耕助シリーズになれるポテンシャルを感じた2024/01/13

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