内容説明
毎日炊いてる白いごはん、欧州由来のマッシュポテト、異国に適応したカリフォルニアロール。アメリカ西海岸の空のもと、根なし草的に集まった五人家族の食卓は、それぞれのルーツを反映してにぎやかだ。文化の壁も反抗期も、食欲の前には待ったなし! つくり、食べ、食べさせる濃密な日々を、四十代の詩人・母が綴る。〈解説〉ブレイディみかこ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えりまき
18
2024(36)2000年食エッセイの文庫版。まるで落語のようなテンポの良い言葉運びに一気拝読。楽しませていただきました。「しろみちゃん、卵ですよ」→伊藤さんの卵愛が満載。「母方は、祖父母も母も伯母も叔母も江戸っ子で、誰しとりとして、まともに「ひろみ」といえません。「しろみ」「しろみ」と呼ばれて育ったあたしです。」。ブレイディみかこさんの食文化&女性の権利についての「マーマイト」な解説も好きです。 2024/02/14
あられ
10
単行本で読んだと思う。ま、ほぼ内容を忘れていたが(笑) 40代の比呂美さんの食エッセイ。知らない食べ物がいろいろ登場して、食べたくなりつつ。カリフォルニアのスシって美味しいの? つれあいさんとのなれそめもわかった。このあと、熊本と行き来して、介護生活がはじまるのだが、それ以前、子どもたちがまだ子どものころ。鯨を見に行ったり、パラグライダーの話とかもあった。カリフォルニアかぁ。。。とおいなぁ。。。時間的にもとおいなぁ。。。2024/01/17
takakomama
6
著者が、アメリカのカリフォルニアでイギリス人の夫、娘3人と暮らしていた、40代の頃の食エッセイ。食材や調味料、料理法の違いを感じつつ、毎日、料理に明け暮れています。 負けるものかと必死に、異文化や食欲と戦っているように感じます。パクパク食べてくれると、料理の作りがいがあるけれど・・・2024/01/31
御仁保
0
以前に友人からおすすめされて積読していたが、小説が読めない心の状態の時にエッセイが読みたくて手に取った。美味しいものもそうでないものも食べ物の描写が詳しく出てくる。2024/03/31