中公新書<br> 日蓮 「闘う仏教者」の実像

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中公新書
日蓮 「闘う仏教者」の実像

  • 著者名:松尾剛次【著】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 中央公論新社(2023/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121027795

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内容説明

電子版は本文中の写真をすべてカラー写真に差し替えて掲載。

地震や疫病、蒙古襲来など、激動の鎌倉時代を生きた日蓮。天台宗ほか諸宗を学び、三二歳で日蓮宗を開いて法華経の信仰を説いた。鎌倉を本拠に辻説法で他宗を攻撃して圧迫を受け、建白書『立正安国論』の筆禍で伊豆に、のちには佐渡に配流された。死をも恐れぬ「闘う仏教者」のイメージがある一方、民衆の苦しみに寄り添う姿も垣間見られる日蓮。自筆の書簡、数多くの著作をはじめ、史料を博捜して、その思想と人物像に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まちゃ

47
身延山久遠寺を訪れたことがある、というご縁で手に取った一冊。日蓮上人の生涯については、ある程度知ることができましたが、その思想や日蓮宗(法華宗)については、あまり理解できませんでした。思想の背景である「法華経が最勝の経典。それを否認する他宗は謗法(正法誹謗)を犯している」を理解するには、鎌倉新仏教について知る必要がありそうです。2024/03/02

マカロニ マカロン

17
個人の感想です:B。今月末(2024/3)の鎌倉聖地巡礼の参考本として読んだが、日蓮に敵対していたはずの極楽寺の開祖忍性(にんしょう)のことを随分持ち上げている本だった。今回は極楽寺周辺を重点的に歩くのでちょうど良いとは思った。忍性は日蓮と祈雨の祈禱を競い、負けたため讒言し日蓮は竜の口の法難にあったと聞いたことがあるが、佐渡から帰還できたのは忍性の働きかけがあったためと本書に書かれていて興味深い。娑婆世界ではなく(あの世での)極楽浄土に救いを求めた浄土宗よりこの世での救済を主張した日蓮の方がわかりやすい2024/03/15

nishiyan

15
思想史的研究の成果を援用しつつ、歴史学的な方法論を駆使して描き出した日蓮の評伝。数々の自筆書簡や著作を紹介しながら日蓮の人物像と思想をコンパクトに紹介している点で本書は入門書として適しているといえるだろう。興味深いのは日蓮と対立した真言律宗の忍性の研究成果も開陳されているところ。日蓮視点では悪役として描かれていた忍性の活躍が描かれたことで、本書は日蓮の入門書でありながら鎌倉仏教諸派への誘いへとなっているのだから面白い。次は忍性の評伝が読んでみたくなった。2024/01/04

qwer0987

13
日蓮の生涯をざっくり知る分にはちょうどいい分量だった。日蓮と言えば、鎌倉仏教全方位に喧嘩を売ったという認識があったけど、少なくとも罪状は悪口で(当時では島流レベル)、身内には優しかったようだ。法華経の正しさを確信した日蓮は念仏宗や、鎌倉で支持を得始めた忍性たちや禅も非難する。どちらかと言えば目の前の流行仏教を批判している感じだ。そして他宗からの反撃も自身の正しさを確信する材料とするあたりすごい。そして元寇によりさらに自分の正しさを確信するのだが、元軍が撃退されたことで理論に綻びが出る点皮肉であった。2024/06/25

アメヲトコ

10
2023年11月刊。天台宗の官僧の地位を捨てて遁世し、次第に戦闘的立場を強めていく日蓮の一生が描かれます。初期は真言宗も認める立場だったのね。蒙古襲来の予言的中によって名を挙げながらも、日本側勝利が想定外であったがゆえに逆にその勝利に落胆するさまが人間らしい。著者は忍性についての著作があるため、日蓮との関係でかなり忍性に肩入れした解釈を披露していますが、このあたりの論証は著者の希望的推測という印象。2024/05/07

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