内容説明
更年期だと思って不調をほったらかしてたら死にかけた!
今のあなたは元気なのではなく、ただ、今は死んでないだけかもしれない。
「シモの毛は剃っておいたほうがいい」
「気になる不調は胡麻麦茶では誤魔化せない」
「四十代は正真正銘、中年です」
「夫の携帯番号はもしもの時には覚えていないもの」
「パンティーライナーの在処を男は知らない」
「悪意は健康な人の心に宿る」
「もう会いたくない人には会わなくてもいい」
「綺麗になるなら病気だって儲けもの」ーーなど
五十路になって初めて極楽浄土の扉を叩きかけた観音さんが病気後綺麗に生まれ変わって悟った「今気づいておいてよかったこと」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
96
更年期で調子が悪いと思っていた著者。動悸、息切れ、だるさ、浮腫…女性の多くが通る道と思い、そのうち治ると甘く見ていたがある日倒れ救急車で搬送されICUに。判明した病名は心不全だった。「死ぬかもしれない」という事実に直面するも「人は必ず死ぬ」でも今じゃない。新刊も出るしそのイベントも目白押し。さてどうしよう…死活問題だが花房節でユーモラスに描いている。村井理子さんの「更年期だと思っていたら重病だった」とどちらも心臓の病。自分の体は自分が一番知っているは誤りだな。今後は自分の体も大切にしなくちゃ。2024/11/06
sayuri
58
花房観音さんが死にそうになった顚末と、死に損なって気づいた事を綴った闘病エッセイ。日頃の体調不良を更年期だと思って放置していたら心不全と診断された花房さん。他人事とは思えない。巷では健康診断の必要性が謳われるが、健康診断は不要であるとの記事も見受けられる。病気は怖いけど病院へ行って悪い病名を告げられるのも恐ろしい。生死に関わるエッセイであるものの、迷惑患者の話や病院食、入院中のエピソードなどが軽快に綴られていて深刻さは感じない。自分がいつ死ぬかなんて分からない。自分の心身を守りながら日々暮らそうと思えた。2024/02/10
のりすけ
43
病院の食事がおいしかった、ってのが一番羨ましかった。うちはそこまでおいしくなかった。何故なら私は赤味噌が嫌いだから!キッ!!お迎えが来てもまぁいいかと思ってはいるものの、推しを応援せなあかんしキメツの劇場版も観たいし次から次へと押し寄せるホラー映画も観なアカンし(アカンて…使命か)、そういうしょうもなさこそが生きる力の源なのやもしれぬと思っちゃった。2024/07/24
あつこんぐ
38
図書館本。『ヘイケイ日記』が面白かったので絶対読もうと思っていた1冊。どこの病院にも厚かましい患者がいるもんだなぁとか介護脱毛はほんとに助かるとか『ヘイケイ日記』でほとんど登場しなかった旦那さんが結構登場していて「偽装結婚じゃなかったんだ」とか思ったりしながら読みました。もしもの時のために家族の電話番号を書いた紙を財布に入れて持ち歩こく、急な生理にも対応出来るようにパンツは常に吸水ショーツにするなど自分なりの対策も一応考えましたが、不調があればすぐに病院へが一番大事ですね。2024/01/13
けいこ
32
ある日突然倒れ、心不全で入院。もっと自分を大切にすれば良かったと。先日読んだ村井理子さんの『更年期障害かと思っていたら重病だった話』そっくりと思いながら読み進めると、花房さん自身も入院中にこの本を読んで、自分とそっくりと思ったと。同部屋の人とのアレコレや、心カテ前のドキドキ、退院後の不安など村井さんと同じような話だけど、村井さんより『死』への不安が大きく書かれている。どう死ぬかはどう生きるかという事。同じ時期に2冊読んだ偶然は、私も気を付けろって事かな。ちょいちょい花房節もあって不謹慎だけど面白かった。2024/05/25