さやかに星はきらめき

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さやかに星はきらめき

  • 著者名:村山早紀【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 早川書房(2023/11発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784152102850

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内容説明

人類が地球を脱し数百年。月に住む編集者キャサリンは、“人類すべてへの贈り物となる本”を作ることに。最果ての星で“神様”が起こした奇跡を描く「守護天使」、少女が疎開先で異星人と出会う「星から来た魔女」など、宇宙に伝わるクリスマスの民話を集める

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

179
村山 早紀は、新作中心に読んでいる作家です。著者の新境地でしょうか、犬猫SFファンタジー、クリスマスには丁度良い選書でした。 https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015644/2023/12/26

えみ

63
素敵な物語は今を生きる皆の為の贈り物。残酷な慣れの果て…「地球」にも、かつてそこに生まれた幾千もの素晴らしく美しい心と想いの交流があった。例え人ではなくても刻みこまれた願いは本物。生物が住めなくなった地球から脱出した人、そして犬猫たちの物語。猫はネコビトに、犬はイヌビトに進化して、地球外で生きる人類が宇宙で語り継がれる物語を収集して受け継いでいく。少し寂しい。でもその寂しさは、儚さを宿して美しく輝く。ネコビト編集者のキャサリンが生きとし生ける者に捧げる本を作る。連作短編集として5つの物語に収められた物語。2024/01/02

よっち

41
人類が地球を脱し数百年が経過した未来。月に住む編集者キャサリンが人類全てへの贈り物となる本を作るため、宇宙に伝わるクリスマスの民話を集める連作短編集。話を集める過程で聞いた、遠い星の開拓民の小さな女の子を愛した犬と猫、トリビトたちが特別な思い入れを持つ劇場船、人が住めなくなった地球にいる付喪神、山間の図書館に訪れた異星人の話。そういった話を集めて作られた本と幽霊船のエピソード。猫はネコビトに、犬はイヌビトなどに進化しているのが面白かったですが、舞台設定が変わっても著者さんらしさがよく出ていて良かったです。2024/01/11

syota

36
未来の月面都市を描く本格SF部分と、未来世界に伝わる伝承を紹介するファンタジー色の強い部分とが交互に出てくる。伝承部分は優しくちょっと切ない物語が続き、大いに気に入ったのだが、問題は月面都市を描いたSF部分。設定の無理や矛盾が目につき、読んでいて白けてしまう。そこを気にせず、ファンタジーだと割り切ればいいのだろうけれど…。村山さんはベテラン作家だがSFは初めてらしい。理詰めで世界を構築するより、柔らかなタッチで心の機微を描く方が得意なようなので、無理せずファンタジーに絞った方がよかったとも思うのだが。2024/01/03

ぽてち

33
荒廃した地球に見切りをつけ、月へと移住した人類。そこでは猫から進化したネコビト、犬から進化したイヌビト、恐竜の末裔であるトリビトが、人類の仲間として共存している。ネコビトの1人であるキャサリンは書籍の編集者で、新聞社の三百周年記念事業としてクリスマスにまつわる話を集めた本を製作中だ。……んー、ほぼ同世代である村山さんの「昔のSFみたいな作品を書きたい」という呟きから始まった本だそうだが、少々期待外れだった。設定こそSF的だが中身はいつもと変わらないFT&人情噺だ。むしろその設定に違和感を覚えてしまった。2023/12/31

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