内容説明
優しくて内気な少年テディ。その面倒を見るベビーシッターのマロリーはある日、テディが奇妙な絵を描いていることに気がつく。森の中で、女の死体を引きずっている男の絵だ。テディが何かに取り憑かれたように描き続ける、不気味な絵に隠された真相とは――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
73
作中の絵がストーリーに不気味さをプラス、なかなか面白い作品だった。21歳のマロリーはドラッグから順調に回復途上の女性。信頼できる相談役の紹介にて住み込みのベビーシッターに採用される。綺麗な街並み、優しく裕福そうな夫婦、5歳になる1人息子テディはお絵描きが大好き。その絵が大人びた意味深なものに変わっていく。少し先は予想できるがもう少し先は見えない。ミステリ要素もプラスして「怖いもの見たさ」全開。でも本当に怖いのは…。MWA賞ヤングアダルト(YA)部門最終候補作、米国のYA作品はテーマが凄まじくてビックリ。2024/01/06
★Masako★
71
★★★★☆ ドラッグの依存症からようやく抜け出し、新しい町でベビーシッターを始めたマロリー。面倒を見ている5歳の男の子・テディは、可愛らしく絵を描くのが好きだ。だがある日のテディの絵に、空想の友達だという女性が描かれていた。それからテディの絵は不気味さを増していき、5歳児が描いたとは思えないかなりリアルな絵へと変わっていく。テディに何が起きているのか?沢山の絵は何を意味しているのか? イラストがとても効果的で心理描写も上手く、終始ハラハラしながら読んだ。とても楽しめたホラー&ミステリ♪【図書館本】2024/04/27
おか
46
作者のジェイソン・レクーラックは2017年に作家デビュー しかし 翻訳されているのは 2022年のこの作品のみ。思い掛けなくも とっても楽しめた。先が気になって気になって とうとう 今日1日で読了(笑)そして 物語と同時に進化していく絵の存在感はすばらしかった。この絵が無かったら 面白さは半減したであろう。最近よく見る 雨穴さんの『変な絵』に通じるものが有るようなので 其の内 そちらも読んでみたいです。2024/07/26
あたびー
44
薬物依存から立ち直ったマロリーは、裕福な家庭のベビーシッターとして雇われる。愛らしい子供テディに惹かれるが、その描く絵はなんとも不気味だった。イマジナリーフレンドのアーニャが描かせるというその絵はどんどん変化して行き…「骨の袋」的な話かと思いきや、終盤物語は意外な方向へ舵を切る。ホラー、ミステリー、そしてサスペンス要素が三つ巴。2024/04/09
白ねこ師匠
34
[★★★★☆]ホラーにもミステリーにも海外作品にも造詣は深くない私だが、翻訳文とは思えないナチュラルな文章の助けもあり、終始ドキドキしながら読了。とても面白かった。テディの絵は全て掲載されグイグイと不気味さを高めていく。それ以上にマロリーの小さな嘘が、薬物依存だった過去が影を落として引っ込みつかなくなっていく過程も、私には結構怖かった。嘘はなるべくつかない方がいい。またエピローグに十分なページ数が割かれ、事件後が丁寧にフォローされている点にも好感を持った2026/06/18




