内容説明
テレビドラマ化や映画化にもなった、222万部突破の大ベストセラー『ホームレス中学生』のアナザーストーリーが電子書籍化!
麒麟・田村兄の目線から見た、『ホームレス中学生』アナザーストーリー。
田村家解散の真実から、母との死別。
そして、失踪した父と感動の再会までを語った新エピソード満載!
『ホームレス中学生』を読んでいない人でも楽しめる、『ホームレス中学生』完結編です。
家族を支え、泣き笑いする「お兄ちゃん奮闘記」は、みんなの心をあたためてくれる、最高の一冊です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HIRO1970
119
⭐️⭐️⭐️図書館除籍本。弟の話とはまた違う悩みや葛藤が感じられました。ホームレス中学生のアナザーサイドストーリー大学生版。大学生なので話題性や衝撃度、バリュー的にはかなり中学生には劣りますが、親の役割を突然背負わされた長兄の3人一緒に過ごせる時の喜びと皆が独立した後の寂しさが、ちょうど子供が巣立った直後の親が感じるであろう虚脱感と同じ種類のものであるのには深い家族愛を感じました。14年後に父親を探し出した時にも3人とも誰も非難せずにただ生きていた事、再び4人で再開出来た事を喜んでいるのが印象的でした。2016/10/16
美登利
56
「ホームレス中学生」での大学生のお兄ちゃん役は田中圭くんが演じていたので、まさに優しいお兄ちゃんのイメージどおりでした。裕さんが書いた本では分からなかった苦労が長男で、妹たちを守らねばという強い気持ちに溢れていました。そして、長男だけあり、亡くなったお母さんから受けた愛情もたっぷりあったおかげかな、兄弟の結びつきがとても深いと思いました。周りに力になってくれた大人が居てくれたことも有ったでしょうが、日々の生活はこのお兄ちゃんが皆の心を支えていたのだと思えます。最後、お父さんにも会えて良かった~2014/09/10
パフちゃん@かのん変更
53
「ホームレス中学生」は読みました。しかし、この兄、よく分からない。「解散」時点で国立の教育大生、体育科。お金はないが何とか卒業して教員免許を取ったのは偉いが、「水泳と器械体操が苦手だから採用試験には受からない」と言ってなぜか芸人を目指す。が、弟が芸人を目指し始めると「二人とも芸人だと生活ができないから」と芸人を諦めパチンコ店アルバイトなどを始める。正直、どうしたいのかわからない。運動が苦手ならなぜ体育大の教員免許を取ったのだ。早々に大学を止めて働けばいいのに。あるいは体育じゃない教員免許を取ることもできた2013/07/22
maimai
40
ある日突然解散宣告をされ一家の父親役になった長男。大学に通いながらバイトをして兄弟を養っていく姿には感動しました。兄弟の成長してそれぞれが自立していく姿をみれるのも楽しいかも(^^) やがて年月が過ぎ父親が見つかってから誰も責めなかったことにも感動、家族ってやっぱいいなと思いました。父親を失いながらも必死に自立しようとする子供の生きる力、家族の大切さを教えてくれる本だと思います。2016/10/30
ひほ
35
なんだか見たことがあるような題名だなぁ でもあれは中学生だったようなと思って借りた本。話題になった『ホームレス中学生』を書いた麒麟の田村裕のお兄さんが書いた本。お兄さん目線で書かれた本でした。お互いに兄弟で思いやりながら生活していたことがよく分かり、人は一人っきりで生きているんではないのだなぁということを実感させてくれました。2014/04/29