内容説明
南雲古都は高校2年生。最近、母親が彼氏を作って家から出ていってしまい、自分は捨てられたと思ってちょっと病んでいる。そんなある日、ひょんなことからクラスでも目立たない地味な男子の白石くんに、毎日おいしいお弁当を作ってもらえる日々が始まった。白石くんは神? だけど古都は、「本当の白石くん」のことを少しずつ知ることになる──。第6回文芸社文庫NEO小説大賞受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
81
行列できてるけど、回転は速いのでは?と焼き小籠包に並んだら、無茶苦茶寒い中で2時間待ち。。一冊読破できちゃいました(笑)心に傷を抱える2人の高校生、お弁当を作ってくれる男子と主人公の女子の話なんですけど、いい話でした。気持ちを口に出して伝えるって大事だし、誰かのちょっとした優しさで救われることってあるよね。2023/12/17
荒川叶
19
想像以上に読みやすかった。 白石くんがクラスに馴染めて、主人公とうまくいって良かった。 主人公のグラグラした感覚はなくなって安心。人は不安定になると感覚がグラグラしていく。私もグラグラした感覚がいつかしっかりしたらいいな2023/12/02
ひでちん
13
いつも私の駄文の呟きに楽しいコメントをくださる相互フォロワー(旧ツイッター)作家さんのデビュー作。 何気に表紙を見た嫁はんに「お前(私の事)は女子高生か!!」と突っ込まれつつ楽しく読了(笑)。 クラスの1軍女子:南雲古都と2軍男子:白石祐介が変な成行きで毎日弁当(白石君の手作り)を手渡しする関係になり、お互い徐々に気になる存在に‥‥‥という『王道』の青春恋愛物語で、文章文体も軽快で読み易い。 中高生特有の交友関係の懊悩や両親の離婚·解り合えない父等も絡むが、内容は凄く良かった。2023/11/22
suiu
6
最初から最後までツッコミどころがいっぱいあって、もはやツッコミ切れないほど、忙しく読んだ。 納得いかないところもたくさんあったけど、学校の友だちの優しさに気づくってうれしいよね、と、ちょっと青春を感じた(意味不明)。2024/11/15
かわうそ
4
文芸社文庫NEO小説大賞の大賞受賞作。クラスの一軍女子と地味な男子がお弁当を通してつながります。教室のなかのカースト制度や、目立つ子とそうではない子のやりとりがリアルだった。十代の頃、こんなかんじだったよなあ、と、しみじみ。そして初々しい恋愛の甘酸っぱさに胸が潤いました。ぴり辛のこんにゃくが出てきてうれしかった。2023/11/19