内容説明
談志は死んだが、その言葉は今も生きている。
家元曰く「落語とは、人間の業の肯定である」。
「自我は非常識を凌駕する」。
1983年に立川談志が「落語立川流」を創設してから40年。家元・談志がこの世を去って12年。家元の残した数々の言葉や生き方は、現在の一門にどのような影響を与えているのか。家元亡きあとの立川流は、どこへ向かおうとしているのか。
土橋亭里う馬、立川談四楼、ぜん馬、龍志、談之助、志の輔、談春、志らく、生志、雲水、キウイ、志遊、談慶、談笑、談修ら、立川流の真打総勢31名と、二ツ目総勢22名、さらに談志が生前に弟子と認めた野末陳平、毒蝮三太夫、高田文夫を加えた56名によるオール書き下ろしで、家元の思い出から立川流の未来まで、寄ってたかって語り尽くす。
談志から見て孫弟子の真打、曾孫弟子の二ツ目も生まれているが、直弟子でない彼らも、家元の言葉や発想に惹かれ、あるいは家元の影響を受けまくった自分の師匠に心酔して、芸や人生に生かそうとしている。立川流にとどまらず、落語界全体の将来を展望する上でも必読の書。
(底本 2023年11月発売作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
道楽モン
15
『談志が死んだ』はシリーズ化されるのか。これで3冊目? 立川流のための談志追悼文集も、十三回忌ともなると、弟子たちの意識も立ち位置も落語に対するスタンスも変わる。亡き師匠の時間は停止しているが、残されし者たちはそういう訳にはいかない。直弟子は死に、孫弟子は増える。立川談志という稀有な表現者と、時代や価値観を共有した弟子や聴き手は、談志の残した財産をいかに継承するのか。表現者として発展させるのが一門の責務だし、聴き手は立川流の方法論が落語の歴史の中で何を成したのかを聴き取るリテラシーを確立する必要がある。2023/12/31
funkypunkyempty
3
★★★☆2024/03/16
snakedoctorK
3
立川流だからおもしろいってわけでもないからねぇ。 家元の晩年だけど観られて良かった。談笑師匠におぶさって高座を降りたのがものすごく記憶に残ってます。2024/02/01
prefabjubilo
1
タイトルのように立川流はどこに行くのでしょうね。知らない方がたくさんいました。2024/03/23
ひでまろ
0
★★☆2024/02/16