内容説明
電撃大賞作家が描くタイムパラレルストーリー
泣ける!書店員さんも応援!
コロナ禍のなか、パワハラ、クレームで八方ふさがりの紗菜。
死んだはずのおばあちゃんからの奇跡の電話とは?
コロナ禍で閉塞感ただようなか、携帯大手子会社に勤める紗菜は、連日会社でパワハラ、客からクレームを受け、ついにコロナにもかかってしまった。八方ふさがりの紗菜に、あるとき非通知の着信が。それは亡くなったはずの祖母からの電話。藁にもすがる思いで、紗菜は悩みを打ち明けるが、祖母の温かい言葉の裏には、戦中戦後を生きぬいた凄絶な経験があった……。現代と過去をつなぐ奇跡の電話交感。電撃大賞作家が描く号泣必至の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のんちゃん
29
大手携帯電話会社の子会社勤務、紗菜26歳は顧客サービス電話対応の職についているが、毎日、客のクレームと上司からのパワハラに疲れ果て、その上、コロナ罹患となった。その自宅療養期間中に紗菜は今はもう亡くなってしまった祖母からの電話を受ける。祖母に今の状況を相談すると、という話。タイムパラレルものでラノベと認識して読み始めたが、現代の紗菜と戦中戦後を生き抜いた祖母の対比から沢山の大切な心の持ち様を学べた立派な文芸作品だった。最後にある憎まれ役の登場人物が話を締めるという粋な計らいもあり、楽しめた作品だった。 2024/05/30
ベローチェのひととき
15
本屋さんを物色していて、帯紹介に「泣ける!」と大きく紹介されていたので読んで見ようと思った。主人公は携帯子会社のコールセンターに勤める紗菜。会社でのパワハラ、客からのヘビークレームで参っているところにコロナまでかかってしまう。絶望の淵にいた紗菜のところに一本の電話が… 何と既に亡くなっているおばあちゃんから… おばあちゃんの壮絶な一生が印象に残りました。2023/12/10
柊子
12
おばあちゃんの疎開先での話には引き込まれる。干し柿のエピソードなどは、切なくて胸をえぐられる。が、現代の孫娘はかなりしょーもない奴だ。振られたらすぐに昔の男に電話したり、コロナ禍、不幸なのは自分だけ…みたいに思ったり。ちょっと鼻につく。すべてが良い方へ転がり、丸く収まる展開は少々安直だが、ファンタジーなのだから、まぁ、いいか。2024/04/04
みゆき
4
これ、前から手元にあったのに、なかなか手に取らないでいたんだけど、読み始めたら一気に読んでしまった。っていうか、普通にいい小説だと思うんだけど、たぶん、タイトルと字体とイラストがよくない。本屋では表紙を見て手に取るものも多いからな。主人公はともかく、戦争の描写とか、考え方とか勉強になるくらいなのに、なんか表紙で損をしている気がする。もったいない。2024/10/19
さく
4
死んだおばあちゃんから電話なんて、あ~わたしもしたいしたい。と思ってぽっと買ったこの本。おばあちゃんの戦争の時代を生き抜く様がとても緻密でリアリティがありました。子ども時代に地方に疎開したエピソード。焼夷弾の投下の間をくぐり抜けて、防空壕に入っていく人や川に逃げ込む人を横目に、母の手を握り逃げていくシーン。戦争が終わり、人々が胸をなで下ろし、国の教えや方向性が変わり行く中で納得のいかない思いを抱える様子も、なんとも今の私たちには到底計り知れない気持ちだったんだろうなぁと感じました。2024/07/10
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