内容説明
慶長20年(1615年)3月、戦乱の気配が再び漂い始める。前年の暮に成った、いわゆる「大坂冬の陣」の和議が早くも崩れようとしていた。和議の条件で棄却された二の丸、三の丸の堀や柵が再建され始めていたのだ。それに対し徳川方は、牢人の解雇か豊臣家の移封を求めるが、豊臣家はそれを拒否。徳川と豊臣はついに手切れとなった。総勢15万を下らない徳川方に対し、豊臣方はその約半分。しかも「冬の陣」のときと違って、堀のない城では豊臣方は打って出るしかないのだ。──緒戦で命を懸けて戦う後藤又兵衛や藤堂高虎、浅野長晟。豊臣を滅亡させることを躊躇う徳川家康。牢人集を制御できない大野治長。乾坤一擲を狙う真田信繁。呪縛を乗り越えようとする豊臣秀頼。諸将の思惑が入り乱れるなかで、いよいよ戦乱の世の終止符が打たれる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鴨の入れ首
2
2023年刊。図書館本です。1615年「大坂夏の陣」を描いた連作歴史小説集です。「大坂冬の陣」と違って、徳川方・豊臣方の双方が分かり切っている結末に向かっているだけに、両陣営の武将たちの欲と思惑と矜持の激しいぶつかり合いの凄まじい迫力に目を奪われました。読んでて非常に面白く興味深いと思いました。2025/06/18
クアドラプル ダイノ
2
実際の秀頼がどうだったか知らないけど一度も戦場に立ってない大将と、何度も死地を潜り抜けてきた総大将じゃ最初から勝負はついてた。 だからこそ今決着をつけなきゃなんだけど2024/03/29
ちゃんどら
1
合戦を深掘りする戦百景シリーズも今回で第八段。前作、大坂冬の陣に続く大坂夏の陣。長宗我部盛親はこんなに野卑な人だったんだろうか…?これじゃ寺子屋の先生なんてできない様な。。大野治長が好漢として描かれるのは珍しい気がする。2023/11/22
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