内容説明
今まさに開こうとする花のいのちを、老舗の名品道具が受け止める。・日本有数の茶道具商が問う、茶花の現在。・床の間の花と暮らしの花。入れ方のコツもわかる。・茶の湯愛好家、古美術愛好家垂涎の名品道具。江戸中期から続き、大名茶人・松平不昧公や近代数寄者の出入り道具商となって、現在に至る谷松屋戸田商店。本書には、愛好家垂涎の名品道具をはじめ、現代作家やプリミティブアートなど、戸田商店が扱う道具を自在に使って花を入れた、四季折々の作品が掲載されています。正式な床の間の花はもちろんのこと、日々の暮らしで楽しむ花も提案。また、花の入れ方、取り合わせ、枝の処理など、自分で花を楽しむ際に役立つコラムも満載。茶の湯を愛し、花を愛でるすべての読者必携の一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trap
1
大阪で茶道具を扱う谷松屋戸田商店の茶花の本。 「茶花を通して、戸田さんの眼を通して今の茶の湯を後世に伝えて欲しい」というコンセプトで季節の茶会の茶花が載っている。 茶花も実際に生けるとなると非常に難しい。 どこをどう間引くのか、この草花の何を見せるのか。 そういう時に参考にしながら、学べる本。 一つの作品集として素晴らしい物に出会えた。 2024/09/18
sour
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語りかけられているような文章、茶花の奥ゆかしい姿、空間との調和が見事です。ご自身が関わってきたモノや人への姿勢がうかがえる本です。丁寧な説明書があるので不安なく読み進められます。大変良い本に出会えました。2024/02/18