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内容説明
夜の山を好んで歩くようになって三十年近くたち、ソロで数え切れないほどたくさん夜の山を歩き、延べ数千人の老若男女を闇の中へ案内してきた中野純さん。
そんな氏が「夜の山の楽しみ方」をたっぷりと解説する。
夜の山の楽しみとはなにか。
ビビりながらも闇に吸い込まれていくと、五感のすべてが鋭敏になり、落ち葉がそっと着地する微かな音にも、向こうの繁みにいる獣の息遣いにも、離れたところで咲く花の香りにも気づき、肌に触れる夜霧の一粒一粒すらも感じ取れる気がしてくる。
四季折々の変化を、五感で感じられるようになるのだ。
本書では楽しみ方だけではなく、夜の山の作法(歩き方)、心がまえ、装備、そして野生生物への対処法、さらにはスマホやデジカメでの闇の撮影術も詳しく解説。
すべて著者自身の経験から生み出されたオリジナルの「ナイトハイク術」だ。
また首都圏と関西圏での著者おすすめのナイトハイクコースも紹介している。
夜の山を歩き、山で寝っ転がると、いとも簡単に自然と一体になれる。
なにしろ暗くて自分の手足も見えないのだから。自分とまわりの境界があいまいになり、自分が闇と、山と、自然と渾然一体になる。
闇は恐ろしくもあり、美しく心地よいものでもある。
本書を読んで夜の山を歩けば「もっと闇を!」と願う日も遠くない。
■内容
第一章 夜山の楽しみ
第二章 ナイトハイクの十二ヶ月
第三章 夜山の作法
第四章 夜山の心じたく
第五章 夜山の身じたく
第六章 夜山の獣じたく
第七章 闇の記録術
第八章 首都圏ナイトハイクコース
第九章 関西ナイトハイクコース
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えいなえいな
12
図書館をぶらぶらしていたら目に入ってきました。夜の山を歩くなんて危なすぎるという固定観念を持っている自分なので、そんな世界があるのか、と興味を惹かれました。登山と言っても富士山のような高い山に登るのではなく、比較的低い安全な山を歩くということでやってみたい気になりました。と言ってもやはりデイハイクの経験はあったほうが良いとのことで、将来のやりたい事リストに入れておきましょう。本を読んだだけである程度想像して行った気分になれるのも読書家のありがたいところですね(なかなか行けない状態も悲しいですが)。2023/12/23
みうむん
8
学生時代のサークルの先輩の新刊だといって、友人が貸してくれた。自分では買わないジャンル(先輩ゴメン)だし図書館以外で本を借りるのが久しぶりで新鮮だった。ナイトハイクを扱う内容にふさわしく、歯切れよくリズミカルな文章で闇行の魅力が綴られていた。学生時代の先輩のイメージはちょっとチャラい感じだったが、自然に親しみ山歩きをしていたとは驚き。(失礼な後輩で本当に申し訳ない) 今度会ったとき、ナイトハイクの魅力を直接聞いてみよう。(でもたぶん自分では闇行はしないかなぁ)2023/12/30
遠山
4
近くに裏山があった時分に、よく夜に登りに行っていたけれど、本当に楽しかったな、わくわく感と怖さと、五感が張り詰める感じが、もう4年くらい経っているのに、くっきり思い出せるくらいだからよっぽど印象深く刻まれているんだな、気軽に行ける山があればなあ2024/01/13
n-shun1
4
夜通し山を歩くことを基本とする。富士山登山も山小屋を深夜から早朝にかけてでていく。闇を楽しむために光を制限する。暗闇に目が慣れることを活用する。視覚に制約がかかるこそ音や香り,温度に敏感になる。昼とは異なる世界が広がる。楽しむための方法を詳しく記載。モデルコースの紹介や月ごとの楽しみも掲載。まずは,よく知った近い山からやってみる。イノシシが一番の脅威かも。あまり大人数でいくのは魅力を下げるかも。安全度は上がる?いや,事故時の対応は大変かも。2023/12/30
らむし
2
昼と夜では世界が変わるのがおもしろそう。安全がどこまで確保できるか試してみたくなる。宝登山とか良さそう。イノシシは遭遇したことあるけど、恐ろしい。夜、自転車に乗って河川敷走ると、タヌキ、キツネ、ウサギ、火球、流れ星など沢山夜の世界がみれて楽しいが、山も楽しそうだ 2024/03/08