カント『判断力批判』と現代 - 目的論の新たな可能性を求めて

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カント『判断力批判』と現代 - 目的論の新たな可能性を求めて

  • 著者名:佐藤康邦
  • 価格 ¥6,820(本体¥6,200)
  • 岩波書店(2023/11発売)
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  • ISBN:9784000224444

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内容説明

哲学における〈目的論〉概念を今日に生かすべく,『判断力批判』を考究する研究書.ときに内在的な読解を越え,現代の哲学や科学との接点をとらえることで,一層重要性を増しつつある同書の新しい読み込み地点を示す.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

序論
なぜ,今,カントの目的論なのか
第一章 目的論の諸相
一 目的論の起源
二 機械論的自然観の興隆と目的論の復権
三 スコットランド倫理学における目的論
第二章 『判断力批判』以前のカント哲学における目的論の位置
一 『純粋理性批判』における目的論
二 『実践理性批判』における目的論
第三章 『判断力批判』の体系的位置――二つの序論の検討
一 『判断力批判』の「緒言」
二 『判断力批判』の「序論」
第四章 美的(直観的)判断力の諸問題――構想力の展開として
一 批判哲学における「美的(直観的)( sthetisch)」という言葉の位置
二 「美的(直観的)」なものと構想力
三 産出的構想力
四 趣味判断と構想力
五 趣味判断における自然の位置
六 美の理想と美的(直観的)規準理念
七 構想力の破れ目
第五章 実現されなかった目的論
一 構想力と統覚における総合的統一
二 図式と目的論
三 自我の同一性と目的論(西田幾多郎の場合)
第六章 有機体の合目的性と世界の合目的性
一 有機的生命の合目的性
二 自然全体の合目的性
第七章 反省的判断力と合目的性
一 『純粋理性批判』における判断力
二 規定的判断力と反省的判断力
三 アンチノミー
四 目的論をめぐる哲学体系
五 規定的判断力の領域と反省的判断力の領域
六 理性と悟性
七 人間の判断力と神の知性――直観的悟性の問題
第八章 反省的判断力と生命科学
一 機械論と目的論の統合
二 カントの進化論
三 前成説(展開説)と後成説
四 科学論にとっての自然の叡知
第九章 世界の究極目的
一 理論から実践へ
二 自然の究極目的
三 自然の最終目的という観点から見ての幸福と文化
四 自然神学と道徳神学

あとがき
引用文献一覧
人名・事項索引

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