内容説明
著者が生まれてから小学校時代まで、両親、姉、時折姿を現す4人の異母兄、乳母、お手伝い、書生や居候、という大家族に囲まれた、甲子園に近い兵庫・西畑の時代を、思い出すままに綴る。『血脈』など、著者の自伝的作品では触れられることのなかった秘蔵のエピソードが満載。幼い「アイちゃん」目線で、“人生で最も幸福だった時代”の暮らしぶり、人間模様を活写する。
*目次*
モダンガールが来たァ/サンタクロースはいなかった/ばあやの鼻
/嘘について/全生涯で一番の幸福/なんでこうすぐに涙が出るのか!/お遊戯会/イロハのハッチャン/そしてばあやはいなくなった/安モンはおいしい/ハナはんのハナ/長男なのに名は八郎/はじめての敵意/海の色
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
144
佐藤愛子先生、100歳!おめでとうございます!💖しっくりくるタイトルに文字が大きくて読みやすい。一番凄いなぁと思ったのは、2歳の頃のことを覚えているって・・私の一番古い記憶って何だろう?もう、残っている写真で聞かされたことが思い出にすり替えられている気がしてならない・・(汗)昨日のことも怪しくなってる情けなさ。愛子先生、お元気でいてください。心からそう思う。2023/11/30
azukin2
31
愛子センセのもしかしたら最後になるかもしれないエッセイ。幼少期から小学生になった頃までの思い出を綴られたもの。2歳からの記憶があるなんてもうびっくり!佐藤紅緑の娘でサトウハチローの妹なのは知っていた。お嬢様育ちでばあややねえやたくさんいて甘えて育っていた頃の話が書かれてる。自分が思っていることが声に出せなくてすぐ涙が出ていたという辺り、私の小さい頃とそっくり!つい思い出してしまった。まあ、同じ誕生日だから性格似てるのかなあ?来月の5日には101歳におなりになる。祝愛子センセ!まだまだ長生きして下さい。2024/10/15
harupon
22
『婦人公論』2022年9月号から2023年10月号連載が単行本「思い出の屑籠」として2023年11月発行。前書きに『この11月で満百歳になる』と記されている。佐藤愛子さんの幼少期から小学校時代までの思い出。とにかく凄いです。思い出の宝物がザックザク出てくる。夢中になって読み終えました。文字が大きく読みやすい。今は百一歳おめでとうございます。2025/04/27
まぁみ
21
記憶力すごいな、読後真っ先に出た言葉でした。文字が大きくて最初は戸惑いましたが、すぐに慣れ、結果とても読みやすかった(笑)。お姉ちゃんがお父さんやお母さんより面白い。人間味に溢れたとは、こういう人のことだと改めて感心した。愛子先生は、百歳なんだなと時代背景に所々驚かされ納得させられました。愛子さんファンへのサービス精神が詰まってたなあ。いつでも再読できるように、身近なところに置いておきたい一冊。2023/11/10
Makoto Yamamoto
20
何がめでたい90歳!から著者にはまってしまった。 特にこれから行く道なので、納得することも少なくない。 今回のエッセイーは幼少期のことが主になっていて、興味深く読ませてもらった。2025/08/17
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