朝日文庫<br> 雪の夜のあと 慶次郎縁側日記

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朝日文庫
雪の夜のあと 慶次郎縁側日記

  • 著者名:北原亞以子【著者】
  • 価格 ¥999(本体¥909)
  • 朝日新聞出版(2023/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022650504

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内容説明

元南町奉行所同心の隠居・森口慶次郎の前に、かつて愛娘を暴行・自害に追い込んだ憎き常蔵が名前を変えて、再び現れる。常蔵の悪行を止めようとする娘、翻弄される女たち。江戸裏長屋を舞台に、男の怨念と赦(ゆる)し、人生の哀歓を描いた傑作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山内正

5
聞いた事のある女の声がきた 渡す積りだったんだと包んだ袱紗 から金を出した百両はある  これで居酒屋でも出したらと 父親の喜平次が 喜平次の出会無かったら穏やかな暮らしが待ってたものをと  私達の懐にも入っていますからと おたきが言う 私達?何を聞いたって?父親と所帯持つって?二人は出てった 替りにおりょうがご存知でしょうがおぶんさんに、私の為に別れる事になったお人がいなさるだろうにと言う それじゃおたきさんは?三日間でも夫婦になれたらって言うから なってやるさ 三日したらおりょうさんと所帯持つんだね?2022/10/09

山内正

5
口入れ屋に以前この店に金六ってのがいたと尋ねる  三年前木島屋の主になったと 岡っ引き長五郎が言う  俵屋で主が百両を喜平次に渡す 息子新兵衛が金六をと匂わせば 金になると強請る  翁屋の入婿にと話がありとおたき に泣かれ女と縁を切る金に使うと 話すが 道すがら岡っ引きに声を掛けられ 金六の事に関わっちゃ 唯じゃ済ませねぇと釘を刺された 新兵衛が殺しおしまって女が匿ってると念を押された  金蔓だから邪魔はするなと  長五郎親分は金六は死んだ事も  成行きも知っていた おしまは自堕落な格好で団扇を使ってた時2022/09/27

山内正

4
聞き覚えの有る声でこちらでしたかと翁屋の主人が来た  喜平次の行方を聞きに 娘は食べるものも口に入らずに あの男は這い上がる気なんざないよ おとしって娘一人幸せに出来ない男が他人を幸せになんか出来っこない 素直な息子を送り木戸で喜平次と 出会す お前ぇも愛想つかしたかい 邪魔はしねぇよ 小遣いせびる気だ立ち去らずに 針に糸を通しながら十六と言ってたが頼り無さ気な娘の顔がよぎる 馬鹿な人だと思いながら路地を出て表通りへ貸本屋の店先にいた  少しの金を握らす積りで お嬢様が待ってるんですと翁屋の女が手を引いた2022/09/17

山内正

4
旦那は仏の慶次郎でしょうがと 佐七が言う おりょうに何故あの男が好きになったかと半年もすりゃあ思う筈さと言う  手短かに話そう三千代覚えてるかえおりょうちゃん? 常蔵って男に乱暴され自害したんだ病死じゃなかったんだ 喜平次は急に居なくなったから? 晃之助って男と祝言挙げるって時 だから自害なすったんです お分かりにならないですだから  立直らせてあげたい気持ちで 他に女の人いるの知っています  だから喜平次探して下さい この娘どうしても助けてやりたいが もう三十八娘にこれ以上ぶら下がってちゃあいけない  2022/09/13

山内正

4
早く湯に入り寝る、夜更しせずに 声が掠れ思うように出ないから  十七日から浅草寺の参詣 人並みに揉まれながら自分もまだ枯れていないと思った  娘の死から三年し同僚の娘と残された晃之助と一緒にさせてと思いながら あの男はと声が聞こえ  落ち着いてと女の声がした  お前親父喜平次がおたきと女を連れ込んだと 自身番の出口で女と鉢合わせになる  お父っつぁんの様子見に来たのかえと喜平次と名を  男があいつが知らせに来たんじゃ 隠れてるのを  来たら逃げなさいよと女が  近い長屋へ戻る 戸が締まる音がし喜平次の家で2022/08/21

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