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内容説明
戦国の世を終わらせ、約260年続く江戸幕府を開いた徳川家康。ただ、その偉業に対して適切な評価がされてきたとは言い難い。豊臣秀吉の没後、豊臣体制の重臣という規定の中で、家康はどのように天下を見通し、太平の世の礎を築いたのか。関ヶ原・山中の戦いから征夷大将軍任官と退官、大坂夏の陣に至っての豊臣氏滅亡まで、一次史料を丹念にたどり、通説や俗説を排して、「人間」としての家康が直面した後半生の課題と決断を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はちこう
21
「関ケ原の戦い」を「関ケ原・中山の戦い」とするべきという主張がまず印象的。この「関ケ原~」では、意外にも小早川秀秋を戦功第一としている。この記述は過去に読んだ本の中には無かったと思う。基本的に一次資料を基にしているので、信憑性が高く、家康の心境の変遷を推察する上でとても参考になる本だと思う。家康は、会津攻めの時点で、徳川は東国の武家の棟梁として、秀頼は豊臣の後継者として共存する体制を構想していたようだ。三成が挙兵しなければ、徳川と豊臣が共存した可能性もあったかもしれない。2025/02/07
ほうすう
15
徳川家康の後半生、秀吉死後の動向を描いている。多くの史料を引用し、研究史などを踏まえたうえでかなり綿密にその時々の情勢や家康の動きをとらえようとした力作。秀吉死後の権力闘争や関ケ原の戦いに至る経緯や戦そのものの内容などかなり新鮮で、なおかつ説得力ある論が続き、読んでいてかなり面白かった。史料の引用が多いのが長所でもあり短所でもあるため読むのに難儀はしたが、徳川家康および関が原の戦い前後の政治史を知るためにはマストともいえる書になると思う。2024/06/24
takeshi3017
3
著者の本は初めて。本書は徳川家康の後半生の戦略と決断について的を絞って論じたものだが、自分には難解でよくわからない本だった。HPの評価を低くしたが、この本がダメというわけではなく、受け手としての自分に充分な素養が備わっていなかったためである。巻末に載っている厖大な参考文献を見てもわかるように著者はかなりこの時代のことを勉強をしているなと思った。学者だから当たり前と思われるかもしれないが。特に一次史料からの引用が多く、そのままの形で載せているのだが、これがわからない。何を書いてあるのか、まったくわからず、→2025/03/25
gauche
3
かなり資料の引用が多いがか必ず導入と解説があり、特に読みづらさは感じなくなってくる。今まで読んだ家康本とは洞察や戦略の組み立ての点でだいぶ違うと感じるが、史料の丹念な検証のおかげで納得しながら進められる。 それにしても三成よ……。いくらなんでも夢見語りに御座候。2025/01/09
オルレアンの聖たぬき
2
実はこうだった家康、こんなだった家康、……いろんな評伝がある中で限りなく史実に近い家康を一次史料から探り出すとこんな家康だったのかと驚きの連続である。新書というよりもこれは論文だ。2023/12/22
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