講談社文庫<br> 推理大戦

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講談社文庫
推理大戦

  • 著者名:似鳥鶏【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2023/11発売)
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  • ISBN:9784065328316

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内容説明

日本のある富豪が発見したという「聖遺物」。
世界的にも貴重なその「聖遺物」を手に入れるため、世界中のカトリックそして正教会は、威信と誇りをかけ「名探偵」を探し始めた。
いったい、なぜ?
それは、「聖遺物争奪」のために行われる、前代未聞の「推理ゲーム」に勝利するため。
アメリカ、ウクライナ、日本、ブラジル――。選ばれた強者たちは、全員が全員、論理という武器だけでなく「特殊能力」を所有する超人的な名探偵ばかりだった。つまり、全員が最強。しかし勝者は、たったひとりだけ。
つまり、真の名探偵も、たったひとり――。

世界最強の名探偵は、誰だ?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダミアン4号

43
日本、アメリカ、ウクライナ、ブラジル…日本の資産家が残したバチカンをも揺るがす聖なる秘宝。それを求め各国の名探偵が館に集結。推理ゲームの課題を示すはずの弁護士が不審死…自殺か他殺か…そもそもこれが課題なのか?動物を凌駕する鋭い五感、人工知能、常人より早く反応する、人間嘘発見器…どれもあったら良いよなぁ…もう中二病と言われようがなんだろうが…どの能力が一番?欲しい能力はどれ?なんて夢想してしまう。名探偵登場のエピソードが面白かった分、本ゲームの方はちょっと肩透かしかな…まぁなんにせよ面白かった。柴犬かわゆし2024/01/12

森オサム

39
著者初読み。ほんタメ文学賞大賞2021たくみ部門受賞作。とは何?、と思われた方はYouTubeをご覧下さい(笑)。アメリカ、ウクライナ、日本、ブラジルの名探偵が日本に集結、ゲームとして推理大戦を繰り広げ「聖遺物」の獲得を目指す、はずだったのだが…、と言う話。前半の各探偵のエピソードが面白く、これが全員集合したらどうなるのか?、とワクワクしましたが、後半の推理合戦もまずまずの展開で進んでいたとは思います。問題はオチで、賛否両論覚悟でぶち込んで来た感じ。途中?な所の回収はほぼほぼしていましたが…、フェアか?。2023/11/19

よっち

38
日本で見つかった、ある「聖遺物」。世界的にも貴重なその「聖遺物」をかけ、「推理ゲーム」が北海道で行われることになり、驚異の能力を持つ「名探偵」たちが、決戦の地に集うミステリ。アメリカ、ブラジル、ウクライナ、日本などの「名探偵」たちが、描かれたそれぞれのエピソードで見せつける特異な能力の数々。そんな彼らの聖遺物をかけた推理ゲームを前に起きた殺人事件。事件解決のために名探偵たちが持てる力を使って導き出してゆく推理の数々にはワクワクさせられて、その先にあった思ってもみなかった結末にはつい唸らされてしまいました。2023/11/15

lucifer

19
“名探偵”が大好きなので、世界中の“名探偵”が集い聖遺物の所有権を賭けて推理バトルを繰り広げるというだけでもう楽しみだった。前半は、その“名探偵”達の紹介の短篇が4話。皆、個性的かつ魅力的でこの短篇だけでも十分面白い。そして本番では予想通りな展開からの意外な進行と結末。ただ、折角これだけ魅力的な探偵を活かしきれてない感じと、事件の小物感と真相がちょっと残念に思ったが、トータルでは結構面白かった。個性的な“名探偵”達は皆気に入ったので、また登場させて欲しい。2023/12/14

ソラ

17
せっかくいろいろな名探偵が登場したものの事件自体は広げた風呂敷包みほどではないかなという感じ。ただこの作者の登場人物は結構好きなのでわりと満足。2023/12/17

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