山と溪谷社<br> 八ヶ岳南麓から

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山と溪谷社
八ヶ岳南麓から

  • 著者名:上野千鶴子/山口はるみ
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 山と溪谷社(2023/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635330794

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内容説明

東京⇔山梨。二拠点生活のリアルを綴る
著者初の「山暮らしエッセイ集」待望の書籍化!

四季の景色や草花を楽しむこと、移住者のコミュニティに参加すること、地産の食べ物を存分に味わうこと、虫との闘いや浄化槽故障など想定外のトラブルに翻弄されること、オンラインで仕事をこなすこと、「終の住処」として医療・介護資源を考えること……。
山暮らしを勧める雑誌にはけっして出ていないことまでも語られる、うえのちづこ版「森の生活」24の物語。

わたしのいまのテーマは「大好きな北杜で最期まで」。
それにもちろん「おひとりさまでも」が加わる。
―――本文より


■内容
1 コロナ疎開の山暮らしで
2 いつのまにか山梨愛に……冬の明るさを求めて
3 花の季節
4 ガーデニング派と家庭菜園派
5 蛍狩り
6 冷房と暖房
7 上水と下水
8 虫との闘い
9 八ヶ岳鹿事情
10 夏の超簡単クッキング
11 ゴミをどうするか?それが問題だ
12 本に囲まれて
13 移住者のコミュニティ
14 猫の手クラブの人々
15 銀髪のスキー仲間
16 大晦日家族
17 オンライン階級
18 多拠点居住 
19 免許証返上はいつ?
20 クルマ道楽
21 中古別荘市場 
22 おふたりさまからおひとりさまへ
23 大好きな北杜で最期まで
24 おひとりさまの最期

あとがき


■著者について
上野 千鶴子(うえの・ちづこ)
1948年富山県生まれ。
社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。
女性学およびジェンダー研究の第一人者。京都大学在学中はワンダーフォーゲル部に所属。
約20年前に山梨県内八ヶ岳南麓に家を建て、現在は東京と山梨の二拠点生活を過ごしている。
おもな著書に『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)、『おひとりさまの老後』(文藝春秋)、(『最期まで在宅おひとりさまで機嫌よく』(中央公論新社)などがあるが、プライベートな暮らしを綴ったエッセイ集は本書が初めて。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Kei

105
上野千鶴子さんが、なんとっ、山と渓谷社から、自身の生活を綴るエッセイ本を出版されました。東京と八ヶ岳山麓でのリアルな二拠点生活を淡々と描写。車やスキーなど、活発な暮らしぶりに驚きます。反面、田舎生活に妙なロマンを持ち込まず、地元の方々との交流もなく、農業ライフとも無縁で、別荘族、移住族のみで生きていて、かえって潔いです。終盤に、男性が登場し、結婚された方かな?と思われるものの、看取られたよう。まぁ、人生色々あるわな。また、おひとりさまになられて、老いに向き合いながら過ごされる、なかなか興味深いです。2024/02/09

サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

88
(2024-8)【図書館本】20年以上前から東京と山梨北杜市で二拠点生活を送る著者の田舎暮らしエッセイ。八ヶ岳南麓での自然豊かな生活。夏はエアコン要らず、冬は確かに寒いけど車で15分も走れば白銀のスキー場、新緑の森には野鳥達の声。私もこういう生活がしてみたいなぁと思わせる。でも夏は虫との戦い、野生の鹿が庭の草木を根こそぎなんて話もあるし、車が必須の生活では定年後に移住しても何年安心して暮らせるか…。憧れるけど、年に何度か旅行するくらいが一番いいのかな。★★★2024/01/15

どんぐり

86
山梨県側の八ヶ岳南麓に別荘をもつ社会学者のプライベートな生活を記したエッセイ。別荘族の二拠点生活は、コロナ疎開の山暮らしでほぼ定住族に近い。パソコンさえあればどこにいても仕事ができるし、オンラインでアクセスできる環境は整っている。そういう意味では、セカンドハウスも悪くはない。最後はどこで生活するかの「終の棲家」である。「男がおひとりさまになると都会の子どもたちに引き取られる傾向があるのに対し、女がおひとりさまになるとそのままこの地に居着く」という、田舎暮らしのコミュニティの観察が面白い。→2024/06/03

けんとまん1007

86
上野先生の本は何冊か手に取っているが、これまでは研究分野に関連するものばかり。今回は、一人の個人としての日常、それも八ヶ岳への移住ということが、とても新鮮で心地よい。いい意味で、力が抜けているのが、伝わってくるだけでなく、読んでいる自分も力が抜けていく。山間の地域ではないが、田園地域に暮らしているので、「そうそう・・・」と頷くことが多い。改めて、人(ヒト)という生き物の在り様を考える。2024/05/17

ネギっ子gen

73
【一目惚れして一緒に暮らし始めた相手が、想像以上に魅力的だったことに日々気づいて――】およそ20余年。勤務先のある東京と山梨の八ケ岳南麓を往復した二拠点生活。著者がはじめて、プライベートな暮らしをエッセイとして綴った書。山口はるみさんのイラストがイイです。最終章は、「おひとりさまの最期」:<この八ヶ岳南麓で、わたしはおひとりさまの高齢男性を見送った。色川大吉さん。享年96歳。民衆史を唱えた歴史家で、明治の民権思想を広めるために日本中を走り回り、水俣の環境汚染問題にも石牟礼道子さんに請われて取り組んだ>。⇒2024/04/05

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