内容説明
発酵をめぐる旅を続ける著者が、「神饌」をキーワードにその土地ごとの食のありかたを観察するなかで見えてきた、人々の暮らしや気候風土、死生観や政治経済。古代の日本人たちが感じていた食の世界にタイムスリップする1冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
28
大学の先輩のFBの投稿を読んで手にした(p129で言及されているまさに味の素グリーンベレーのご当人)。漫画の様な表紙とTwitterの様な口調で軽い本だと勘違いしそうだが中身はとても真面目。食国(おすくに)とは神の子孫としての天皇が食する国という意味で万葉の時代から使われていた。発酵という現象を化学的に、神社の神饌をキーワードに民俗学的に、日本の食の文化を掘り下げる。味噌・醤油といった調味料から出汁や茶、すしや肉食の歴史etcととても書ききれないほどの内容で詳しく知りたければ読んでもらうしかない2024/01/04
joyjoy
6
食国(おすくに)という言葉に出会うのは初めて。「万葉集が編まれた時代には「食国」は日本そのものを指す言葉だった」とある。食(お)すことは治(お)すこと。そうだったのか! 食材の起源や製法の話もどれも興味深く読んだが、終章もよかった。…「食国アンテナ」を持つ新世代の料理人たち、彼らは「不便」のなかに勝機を見出す。…自分で「選ぶ」のではなく、食材に、土地に自分が「選ばれる」。…「選ぶ」ことは、個性を目指すようでいて既成の正解をなぞり、「選ばれる」ことはサバイバルを目指すうちに結果的に個性を獲得する。…2024/02/23
おさと
5
ヒラクさんの著書は、とても興味深い。知ってることたちが違った角度からつながっていって、へー!!ってなる。2023/09/01
なん
1
発酵デザイナーで作家の小倉ヒラク氏による、発酵食品と日本神話を絡めながら食国(おすくに)美味しいニッポンを語る四方山話。思い出した時いつでもパッと読める用に文庫で欲しい。2025/10/27
コバ
1
米や醤油、味噌など和食を支える食材について、歴史や民俗学の視点からその発展を解説してくれる。 軽快な語り口だがその内容は濃く、単なるグルメの本とは一線を画している。 参考文献も多数紹介されているので、もっと深掘りしてみたいと思った。2024/06/15
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