内容説明
コン・ジンソルはFMラジオ局で働く構成作家。改編にともない、番組の新ディレクターとなったイ・ゴンと仕事をすることに。局内での評判は悪くないが、初顔合わせの段階からペースを狂わされ、人付き合いの苦手な彼女は当惑する……。丁寧な情景描写、人物の内面を繊細に描く文体で「ゆっくり大切に読みたい本」と韓国で評されるイ・ドウの処女作、ついに刊行。ソウルの地名が多数登場し、読むと街を散歩したくなる小説でもある。
★古家正亨氏、推薦
(ふるや・まさゆき MC/DJ/韓国大衆文化ジャーナリスト)
「懐かしいソウルの風景。自然と思い浮かぶ、慌ただしいスタジオでのやりとり。“30代の大人”が繰り返される日常に求めたもの。ラジオ局を舞台に“言葉”の担い手が不器用に、静かに紡ぐ、セピア色にときめくラブストーリーに胸打たれた」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
66
韓国ドラマはあまり見ませんが、韓国らしい物語だなと感じました。これは翻訳の佐藤結さんのセンスによる麺も多いのだと思いますが、セリフの展開や場面場面での空気感に韓国らしさを感じました。日本も負けていないと思いますが、とてもロマンチックな物語にもそう感じます。2023/12/03
moonlight
29
韓国で20年も読み続けられているベストセラーだそう。ラジオ局の30代前半の構成作家の女性とディレクターの男性の焦ったいけれど胸がキュンとなる恋愛物語。作中にいくつもの詩が出てくるが、小説全体が詩的で、情景描写も会話も美しい表現に溢れていた。最近はあまり見なくなったが、ひと昔まえにハマった韓国ドラマの雰囲気に似ているかな。地名が出て来るたびにどんな所かと検索しながら楽しく読了。2024/08/26
星落秋風五丈原
28
ドラマではDJを務めるトップスターと構成作家が最終的にカップルになったが、やはりディレクターは風変りな人物でCP二人に絡んだ。ディレクターと構成作家はミーティングを重ねて一緒に番組を作っていく立場なので、何かと顔を合わせる機会も多い。お互いを知り、恋に落ちやすい関係性なのだろう。映像が浮かんでくるようでした。過去あり訳アリの男女がぎこちなくゆっくりと近づいていく関係性が描かれた第一作『天気が良ければ訪ねて行きます』に続きドラマ化が企画されているそう。2024/02/04
アキ
14
ヒロインはFMラジオ局で働く31歳の構成作家。10月になり、33歳のディレクターと一緒に番組を担当することになったことから始まる物語。季節は冬へ、春へと移ろうように、二人の間に去来する温もりや、時には冷たく寒々しい思い。それでもすべては、恋が確かな愛へと昇華され、二人の関係が次へと進むためのお約束ごとと、ハラハラしながらも楽しんでいられたのは、それこそ年の功というものでしょうか。途中、年甲斐もなく胸に迫るものもありましたけど💦クリスマスや年末年始で賑わうソウルの街、春の雪と、情景も一役買っています。2025/06/26
nekomurice
7
☆☆☆☆☆ 「天気が良ければ訪ねて行きます」に引き続き、文章がとても綺麗。気付いたらすっかり感情移入していて、読書で久しぶりに胸がズキュンとした。後半読む手止まらず。ヘビーリスナーのお爺さんがチャーミング!2023/11/07
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