文春文庫<br> 女帝 小池百合子

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文春文庫
女帝 小池百合子

  • 著者名:石井妙子【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 文藝春秋(2023/11発売)
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  • ISBN:9784167921316

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内容説明

誰にも知られたくなかった素顔

キャスターから国会議員へ転身、大臣、さらには都知事へと、権力の階段を駆け上ってきた小池百合子。しかしその半生には、数多くの謎が存在する。「芦屋令嬢」時代、父親との複雑な関係、カイロ留学時代の重大疑惑――彼女は一体、何者なのか? 徹底した取材に基づき、権力とメディアの恐るべき共犯関係を暴いた、衝撃のノンフィクション!

私は小池百合子という個人を恐ろしいとは思わない。だが、彼女に権力の階段を上らせた、日本社会の脆弱さを、陥穽を、心から恐ろしく思う。(「文庫版のためのあとがき」より)

※この電子書籍は2020年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こも 零細企業営業

29
小池百合子という個人の産まれから育てきた環境も書いてあった本。祖母から虐待された幼少期、父親に振り回された高校、大学。カイロ大学に留学したら勉強せずにバイトと人脈作りに勤しんで、裏口入学をしたが、、勉強をしてないから留年。そのまま退学したと書いてある。それなのに、彼女はカイロ大学は主席で卒業したと言い張っており。それを売りにしてニュースキャスターに抜擢された。その後は、政治家へ転身するのだが、相手はあの土井たか子氏。オシャレな都会の女として売り込んだ選挙で比例で当選。そこから政治家として彼女は動き出した。2024/04/24

どら猫さとっち

8
今月号の文藝春秋で掲載された、元側近野間小島敏郎氏の告白、同居していた北原百代さんの手記で、カイロ大学卒学歴詐称疑惑再燃を機に改めて読んだ。本書の刊行は、小池百合子に打撃を与えたようだが、当の本人はどこ吹く風。彼女は自分が紡ぎ出す「物語」の世界にしか、生きる術がないのだろう。学歴社会で生きざるを得なかった悲哀が思い浮かぶが、学歴詐称より実績の薄さ、中身のない政策を検証すべきではないか。本書はそこも的確に突いている。2024/04/20

Mark X Japan

8
汚職や裏金よりも、大きな問題でしょう。対外的に主要なポジションになったら、エジプトはどのようにつけこんでくるのでしょうか。メディアは、溺れる犬になるまでは、分かっていても知らない振りを続けるのでしょうか。その問題だけではなく、政治家をきちんと評価して報道することが出来ていないこともあります。☆:4.02023/12/17

あーるぐれい

5
大変な力作。「事実は小説より奇なり」を地で行く人生だと感じた。息をすうように嘘をつき、見栄と虚飾、称賛を浴びることが社会の利益より重要な政治家。まさに自分ファースト。カイロ大卒の学歴詐称を、大した問題ではないという声もある。自分も以前はそうだったが、今は違う。自分の利益のために平気で嘘をつける人格、それをよく検証せずに広めるマスコミ、そのまま騙される社会の問題だと思う。小池百合子はただの人ではなく権力者だ。その嘘に振り回されれば、代償は一般市民が負うことになる。権力への監視をシビアにする重要性を感じた。2024/04/19

4
まさしく女帝。人を利用し、また反対に利用され(この本)、悪党だ詐欺師だと囁かれながらも、しかし今も一つの頂に立っている。それはただの小悪党、詐欺師では辿り着けない凄みではないだろうか。そこらへん、結局人間というのは物語を求めている。真実よりも、より心を昂ぶらせる、感情に語りかけることこそが、人間の生き様か。そしてそれは帝王だけではなく、この本もまた同じだろう。さて、はたして物語を好む我々庶民が悪いのか、それともそれの有用性に誰よりも気がついている提供者が悪いのか……。そんなとてもパワーに溢れる書籍かな。2024/02/26

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