内容説明
原作者・原田マハが、山田洋次の映画を自らノベライズ! 奇跡のコラボ
「一晩で読んでしまった。
魔術にかかったみたいだ。
脱帽するしかない。」 ―-山田洋次監督
「人生で分からないことがあったら、映画を観ろ。答えはぜんぶ映画の中にある」
この映画には、人間や人生への愛が溢れている。
原作者・原田マハが、映画「キネマの神様」に感銘を受けて、みずからノベライズ!
壊れかけた小さな家族をつなぎとめたものは、映画だった――映画人の熱い想いと挑戦をを描いたヒューマンドラマ「キネマの神様」は、山田洋次監督の手で原作小説に大幅に手を加えられ、コロナ禍下で製作された渾身の名作。その映画に感銘を受けた原作者の原田マハが、映画を自らノベライズ。映画を愛する全ての人に捧げる物語。
※この電子書籍は2021年10月に文藝春秋より刊行された単行本 「キネマの神様 ディレクターズ・カット」の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
274
「〜〜遠目に見ると沢田研二に似ていると思えなくもないくらいだった。角度によっては志村けんに見えることもあったが」ってズルくない。思わずニヤッとして、目尻に汁が溜まってしまいましたよ。『キネマの神様』のエッセンスはそのままに、大胆に改稿されている。描きたいモチーフは同じな筈なのに別物になっていて。これは別作品として仕上げ直して然るべきですね。映画版は観ていないのですけど、本書を知らないまま小説版⇄映画版を読んで、観たら戸惑うんじゃ無いかな。大丈夫でしたか? 締めも一工夫で、それこそ映画的な手法が光るのかも。2025/07/14
Sato19601027
104
原田マハ先生が父親をモデルに書いた小説を原作とした映画「キネマの神様」のノベライズ版。映画で菅田将暉さんと沢田研二さんが演じた主人公の円山郷直(ゴウ)に、志村けんさんの顔が重なり、頭の中では、勝手に志村さんをイメージして読み進めた。若い頃に大きな失敗をして、それを引きずったまま年を取り、ギャンブルとお酒に逃げていたゴウが、家族の愛に支えられ、大好きな映画で自信を取り戻すという山田洋二監督の描いた世界観に、映像だけでは伝えることの出来ない心の機微や表現も加わり、圧倒的な感動が本の中に広がっている。2023/11/15
fwhd8325
92
映画は映画として楽しみましたが、元々の原作の方が格段好きです。ノベライズはあまり読むことはありませんが、俳優さんたちが演じているものと言葉を紡ぐものとでは、その時何を感じたかによって印象は大きく異なるものと思います。私は沢田研二さんが大好きですが、このノベライズで本来演じるはずだった志村けんさんを重ねながら読みました。志村さんが演じていたらと思う面が多くあるように感じました。2024/01/19
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
83
(2023-145)原田マハ原作の「キネマの神様」を山田洋次監督が映画化した「キネマの神様」を原田マハが再びノベライズ。だから「お帰り」なのね。こうして見ると原作と映画はストーリーが全く違うことがわかる。だけど共通することが二つある。それは映画への愛と家族の愛だ。映画ではゴウ役は沢田研二さんだったそうだが、最初にキャストされたのは志村けんさん。彼の演じるゴウが観たかったなあ。映画「鉄道員」での志村さんの演技はとても印象に残っている。「いや〜、映画って、ほんっとにいいものですね」★★★2023/12/05
ピース
75
「キネマの神様」とは全く別の話だった。そのつもりで読めばこれはこれでありかも。ゴウはこれだけ滅茶苦茶な生活をしながらよく奥さんや娘に愛想を尽かされなかったものだ。テラシンが本当にいい人だった。2024/01/30
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