内容説明
農薬や食品添加物の規制緩和、種苗法廃止――日本の食卓はかつてない危機にさらされている。元農林水産大臣が指し示す、学校給食のオーガニック化を起点に、食の安全を守る方法。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
40
20年近く、アート活動よりネオニコチノイドの反対運動に力を入れるはめになった。莫大な資金源と影響力を持つ巨大企業が、養蜂家や研究機関、農家を力ずくで黙らせるのを身近で見た。美味しんぼなどでネオニコ解毒に利用できると医師が発言した市販薬グロンサンが突如販売されなくなった時の恐怖が、この本を読んでよみがえった。「グローバル企業のロビースト100人ぐらいは、東京で日夜、政官財界を回っていますよ」…まさに深い闇。本当にこの国を愛している人たちが、大地を汚す農薬や原発を容認するのがどうしても理解できない。2024/02/16
かめりあうさぎ
14
作者様買い。以前よりさらに悪化する日本の食糧事情。「日本はゴミ箱」というのは、世界中で拒否されている農薬や添加物、ゲノム編集食材などを、日本は規制緩和までして受け入れているまさにゴミ箱のような国に成り果てていることを端的に表現していると思いました。多国籍アグリ企業の言い成りで国民の安全を売り渡してしまった日本政府。私個人にできるのは、有機食材を買うことで真摯に取り組まれている農家さんを少しでも助けることかなと思いました。2025/02/21
TOMTOM
5
前半は本当に暗澹たる気持ちになる。国策が 米大手アグリ企業の利益>国民の健康。実際にそのようにこの間法改正が進められてきた。私としては、選択基準である、添加物・遺伝子組変え作物・ゲノム編集されているかの表示義務が後退したことが怖いです。またこの間言われている発達障害の急増と農薬散布量の問題には納得。ヒトの身体は食べ物で作られているということにどうして国策を担う人たちが無頓着なんだろうかと思うと、アグリ企業らのロビー活動が活発とのこと。後半は希望の持てる話に落ち着きたのがすこしは気もちが楽になりました。2023/11/12
Kuny
3
議員の立場から書かれており、なぜ日本がこの様な壊滅的な食料事情になっているのか、裏事情がよくわかった。 諦めず小さな声でもあげること、食材を買う時にどういうものを選ぶのかが大切だと思う。2024/01/08
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