内容説明
人に呪いを振りまく悪い魔法使いが描いた肖像画の真実とは――?
買取専門ショップで働いていた神楽は、祖父の遺言で彼が経営していた質屋『がらく屋』を譲り受けることになる。
しかし、質流れしてしまった『曰くつきの絵画』を取り戻すまでの期間限定で、千景と祖父の家で一緒に住むことに!?
個人経営の古びた質屋に持ち込まれる質物をめぐるハートフルドラマ
第一章 魔法使いに呪われた質草
第二章 幽霊が喜ぶのは、呪われたラーメン屋台
第三章 呪われた小箱と遺産をめぐる狂想曲
第四章 恩師の呪われたネクタイピン
第五章 魔法使いがかけた呪いを、ポジティブでぶっ飛ばす
第六章 絵の中にいる真実
2012年頃よりWEBに小説を投稿しはじめる。2015年に連載を開始した「コンカツ!」でアルファポリス「第8回恋愛小説大賞」大賞を受賞。2016年、同作にて出版デビューに至る。『第二回お仕事小説コン』優秀賞受賞作家。マイナビ出版より『おいしい逃走』『河童の懸場帖(かけばちょう) 東京「物ノ怪(もののけ)」訪問録』1~3巻、『あやかしトリオのごはんとお酒と珍道中』1~2巻を発行。また著書に『ぽんこつ陰陽師あやかし縁起』(アルファポリス)、『京都北嵯峨シニガミ貸本屋』(双葉社)などがある。
目次
第一章 魔法使いに呪われた質草
第二章 幽霊が喜ぶのは、呪われたラーメン屋台
第三章 呪われた小箱と遺産をめぐる狂想曲
第四章 恩師の呪われたネクタイピン
第五章 魔法使いがかけた呪いを、ポジティブでぶっ飛ばす
第六章 絵の中にいる真実
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
51
「古い質屋の女主人」というタイトルの絵はフェルメールっぽいのだろうか。この質屋を盛り返さないといけないだろうからシリーズ化必至、ですよね。2023/11/03
はつばあば
49
まず一番に!。羨ましい・・料理に掃除に洗濯の出来る25歳の男性っていうのが。祖父に会いに行けないほど忙しくしていた孫に遺産としてがらく屋という質屋を残した本当の理由は、この千景じゃないでしょうか^_^;。だって閑古鳥が鳴いているようなお店で、持ってこられる質草がなんともいえない・・トラックに犬。どれだけ広い蔵なんでしょうね(#^.^#)。 2024/04/02
なー
7
主人公が祖父の営んでいた質屋を継ぐという、割とよくありそうな設定なんだけれど、それぞれの過去をしっかり語ってくれるので、有り得ないんじゃない?という設定もすんなり受け止める事ができた。物語に書かれていた物への考え方が好き。物は大切にする程、意思が宿るから、大切な物ほどそれを必要としている人の所へ行く。反対も勿論ある。そして物の価値は人それぞれで同じ物でも自分には宝物でも他人にはゴミかもしれない。こういう風にすべての物に接していきたい。2024/03/28
ゆうひ
4
Kindle Unlimited。パターンはよくある祖父母が亡くなった店に孫が帰ってくるやつ。質屋の知識もちゃんとある若者で面白く読めた。もうちょっとオカルト要素強めが好みだけど。2024/02/22