第二言語習得について日本語教師が知っておくべきこと

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第二言語習得について日本語教師が知っておくべきこと

  • 著者名:小柳かおる
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • くろしお出版(2023/10発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784874248317

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内容説明

外国語教育に役立つと言われる言語習得理論は、日本語教育にどう生かせるのか。これから日本語教育をめざす人が最初に読む第二言語習得の入門書として、現職の教師の方が教室活動を見直す1冊として。28のポイントでやさしく解説。

目次

第1章 第二言語習得(SLA)研究の意義
1. 学習者が習得すべき言語能力とは?
2. 言語を使うとはどういうことか?
3. 言語習得過程では何が起きているのか?
4. 外国語教育のあるべき姿とは?
5. 第二言語習得研究って何?

第2章 外国語の定着を阻む要因
1. 学習者の習得過程はみな同じか?
2. 学習者の言語は右肩上がりに発達するか?
3. 母語はどれほど干渉するのか?
4. 頭がいい人が外国語もできるのか?
5. 外国語学習の才能は存在するのか?
6. 外国語学習の適性は訓練可能か?
7. やる気があれば最後は言語習得に成功するか?
8. 学習者の動機づけを高めることは可能か?
9. 外国語の学習を始めるのは早ければ早いほどいいのか?
10. 学習者の性格や学習スタイルの好みは外国語学習に影響するか?
11. 教え方によって習得に差が出るのか?

第3章 教室で教師ができること
1. 教室でやるべきは、まず文法か?
2. 文法説明は必要か?
3. インプットは十分に与えられているか?
4. インプットとアウトプットはどちらが重要か?
5. 文法ドリルは習得を促進するか?
6. タスクって何?
7. ペアワークやグループワークは何のため?
8. 教師のフィードバックは有効か?
9. 正確さと流暢さ、複雑さのバランスをどう取るか?
10. 何をもって定着したと見なすか?
11. 4技能のバランスをどう取るか?
12. 習得を促進する教授法とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroh

16
インプットの大切さ。意味交渉が必要。音と文字、意味が結びつくことが大切。「気づき」とは、この文法が使われているんだ!でなくてもいい、そこに注目することでいい。協働の大切さ。語学を教える、学ぶ人は第二言語習得の知識は必須だと思う。2022/03/10

とんとん

2
みん日で教えていて「これでいいのかな。JLPT受けるんならこれで…いいんだよね…」といつも思っているんだけれど、どの章を読んでも不安的中!という感じだった。たとえば「て形」のルールを教えずに、て形の動詞を語彙として丸のまま覚えてもらい、あとで「て形ってこういう風に作るんですよね」と帰納的に教えていくとか、いやもうほんとに、やっぱり、そうか、と思わずにはいられなかった。文法先行で教えても運用能力は付かないのか、と思ったら、ちょっと虚しくもなったけれどね……2023/03/21

アンゴ

2
★★★★★ 従来の日本語教育の在り方を真向から否定する結論を非常に控えめな表現を使って具体的に説く。 外国語を学習する第二言語習得とは何かの第一章、外国語習得の障害についての第二章、現場の教師がとれる具体的アクションの第三章の構成。 直接的な批判をしていないが、現状の日本の日本語学校や養成講座の教授法では、言語運用能力を伴う習得に結び付かないと論理的根拠を示し明確に示唆している。 『認知的アプローチから見た第二言語習得』を先に読んでいたので論理的背景や根拠がかなり割愛されていても良く理解できた。2023/02/06

パンケーキ

1
読みやすかったです。これを含む他の類書をローテーションして読んで知識を強化していきたい。2022/10/31

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