寄せ場のグルメ

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寄せ場のグルメ

  • 著者名:中原一歩【著】
  • 価格 ¥1,830(本体¥1,664)
  • 潮出版社(2023/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784267023842

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内容説明

「山谷」の鰻、「魚河岸」のナポリタン、
「深川」のめしや、「土手下」の焼肉、
「三里塚」のジンギスカン、「鹿浜」のホルモン、
「中山道」の立ち食いそば――。
巨大都市・東京の周縁で労働者が集まる「寄せ場」こそ、人間のあらゆる欲求を本能的にむき出しにさせ、
「食」と地続きで都市に生きる人間の「生」を作りあげている現場なのだ。
食べるという行為が内包する「食べる喜び」と「食べなくては生きてゆけない辛さ」を、「寄せ場」で二十数年にわたって飲み食いを続けてきたノンフィクションライターが活写した。
単なる消費のための情報ではない、切れば血の出る異色の「グルメ本」。
月刊『潮』で3年半にわたって連載され話題を呼んだルポルタージュが書籍化。
本書を読んだあなたは、今晩ひとりで赤提灯の暖簾をくぐりたくなるだろう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

DEE

6
主に日雇い労働者が集まる場所、寄せ場。そこで食されてきたものから寄せ場がどんな役割を担ってきたのかを考える。美食だのなんだのといっても、食べることって所詮は本能的で原始的なこと。人間の素の部分がよく出る。薄汚くて美味い店で肉肉しい焼肉が食べたくなった。2024/03/22

チョビ

4
ヘンな社会学者のそれよりずっと興味深い。社会的に身の置き場のない人たちのセーフティネットとしての食事処を取材。その食事処は家族のいる人、すなわち守られるべき小宇宙が存在する人が彼らを傷つけないため、寄せ場のルールを徹底する。食事処が彼らの親兄弟となって、外敵から守るかのように。ところが現在は社会全体が身の置き場のない人が増えていて、その食事処に異変が起きていることを静かに語る。そういう意味ではコリアンタウンや品川は「ビミョー」感漂うが、元寄せ場としての語りなんだろう。2024/04/10

chuji

3
久喜市立中央図書館の本。2023年10月初版。初出「潮」2019年8月号~22年8月号。加筆・修正のうえ再構成。酒場のはしご酒、春菊天蕎麦!やりたいけど、金力・体力・気力が衰えてきたオイラです。カウンターでポン酒一杯引っ掻けたいなぁ~ 初めは下戸だった著者が大瓶ビール、冷酒等飲んでいる文章があるけど、オイラと一緒の呑兵衛になったのでしょうか?2023/12/22

古本虫がさまよう

3
「寄せ場」とは「吹きだまり」のことで,「日雇い労働者が集まる場所」のこと。要は、山谷、釜ケ崎、寿町界隈。そんな場末の飲み屋での「グルメ」とは…。親が経営する薬局が倒産し、一家で「夜逃げ」を余儀なくされ、進路をめぐって父親と折り合いが悪く家出をして辿り着いたのが、博多の屋台(ラーメン)の仕事。「移動」するから「寄せ場」ではなかったものの「寄せ場所」。そういう体験をもつ著者ならではの一冊。そんな各地の「寄せ場」の「めしや」を訪ねて三千里ではないが……。ここに出てくる飲み屋で、足を運んだりしたところはなさそう。2023/12/19

niz001

3
関東中心なんで迷ったけど購入。意外にも知ってる店が多い。おそらく類書で見たのかも。最後の第6章の切り口が興味深い。2023/10/20

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