ジェイムズ・ボールドウィンのアメリカ:「もう一度始める」ための手引き

個数:1
紙書籍版価格
¥4,620
  • 電子書籍
  • Reader

ジェイムズ・ボールドウィンのアメリカ:「もう一度始める」ための手引き

  • ISBN:9784560093771

ファイル: /

内容説明

「アメリカ」という物語の偽りと希望

1960年代末から70年代にかけてボールドウィンは、アメリカという国が、マルコムXや非暴力を唱えていたキング牧師さえも殺害し、黒人解放運動を袖にする様子を目の当たりにした。公民権運動が盛り上がりを見せ、一時は希望と期待に胸膨らませたが、結局これまでと変わらぬ白人優位の体制を選んだことを思い知らされ、深い幻滅と絶望を味わったのだ。
アフリカン・アメリカン研究の分野をリードする著者は、ボールドウィンの足跡と数ある作品の中から、当時の暗澹たる状況に彼がどう向き合ったかを探り出した。初の黒人大統領が誕生し、今度こそアメリカは変わると思われたすぐ後でトランプ政権に代わり、白人至上主義が再燃するような今の危機的状況にこそ、ボールドウィンの作品と当時の発言を振り返り、もう一度始めるためのヒントを探る意義があると考えたからだ。
都合よく解釈され語り継がれてきた「アメリカ」という物語を と断じたうえで、ボールドウィンの意図することとその背景にあるものを深く掘り下げ、当時と今を行き来しながら、われわれが直面する人種問題、ひいてはアメリカという国のありようについて論じた魂の書である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
作家とともに考える2024/10/08

brzbb

0
奴隷制は廃止されたけど人種隔離政策は残った。人種隔離政策を撤廃する公民権法は成立したけど、キング牧師もマルコムXも暗殺され差別は残り続けた。黒人初の大統領が誕生したけど、その後トランプが大統領に選ばれた。キング牧師の暗殺に絶望したジェイムズ・ボールドウィンの思想をたどることがトランプ以後の世界にどのように立ち向かえばいいか考えるのに役立つのではないかと、第1次トランプ政権時に出版された本。著者とボールドウィンのいう「アメリカの嘘」――アメリカの建国時から奴隷制と性差別とエリート主義が存在し2025/03/09

ちり

0
“ボールドウィンはブラックパワー運動と、運動がホワイト・アメリカを非難し黒人の自決を強く主張することを、理にかなっていて、ある意味ではアメリカが公民権運動を裏切ったことへのもっともな応答だと理解していたが、先の記述にある、私たちは自分の両足を縛る分類を超えた存在であるという考えをけっして退けなかった”2023/11/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21503011
  • ご注意事項

最近チェックした商品