魔女ラグになれた夏

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魔女ラグになれた夏

  • 著者名:蓼内明子
  • 価格 ¥1,300(本体¥1,182)
  • PHP研究所(2023/10発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569789170

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内容説明

2020年、東京オリンピックの夏が来た。主人公・岬は、青森に住む6年生の女の子。三姉妹の末っ子で、長女・光希は、仙台の大学へ。次女・富美は高校1年生。三姉妹は全員、シドニー、アテネ、北京のオリンピックの年に生まれている。岬は、次女の富美から「あてねちゃん」と呼ぶように指示され、以来そう呼んでいる。理由は、アテネオリンピックの年に生まれたから。岬は、頼れるけれど自由奔放なあてねちゃんに危うさを感じていた……。岬には、ずっと心にひっかかっていることがあった。それは、幼稚園の時に好きだったアニメ「魔女ラグノア」のキーホルダー事件。魔女ラグのキーホルダーを紗奈ちゃんに取られてしまい、あてねちゃんが取り返してくれたのだ。でも、それは自分の性格からすると「取られた」わけではなく、うなずいてしまっただけなのではないか……。自己主張が苦手な岬が、あてねちゃんや幼なじみ・要との関わりを通して成長していく物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

39
蓼内さんの最後の1冊が読み終わってしまい寂しい。どれも小6の主人公で、皆いい子でした。こちらの岬ちゃんは3姉妹の末っ子。しっかり者の長女と僻みっぽい次女。そんな次女の顔色をうかがってしまう自分の「ひとりごと」を黙って聞いてくれる契約をした幼なじみの男子同級生要。次女が東京へプチ家出した時には父親が癌で入院とドキドキしましたが、家出も手術もおおごとにならずに済んでホッとしました。蓼内さんの物語は、読んでいる私が家族の一員になったような親密感でいっぱいです。2020/07/17

マカロニ マカロン

13
個人の感想です:B。青森市で食品スーパーを営む棚山家の3姉妹は2000年生まれの光希(大2)、2004年生まれの富美(とみ・高1)、主人公の2008年生まれの岬(小6)。シドニー、アテネ、北京とオリンピック年生まれで、本作は「2020東京」のお話(コロナ禍で実際には翌年に延期されてしまったが、本書は2020年3月3日発行のため「実際とは異なる」。3姉妹の真ん中が割を食うという話が根底にあるのだが、3人ともしっかり成長している。青森では2020五輪よりねぶたの方が盛り上がるというのだが、結果は・・・2023/05/30

けいねこ

5
タイトルと表紙、魔女ラグはこの肩の上のちび魔女の名前? それとも、このちび魔女があこがれている魔女の名前? あらすじを知らなかったら、そんな予測で表紙をめくるんじゃないだろうか。語り手は表紙の女の子、三姉妹の末っ子で六年生の岬。岬が語り手なので、すぐ上の姉のあてねちゃんの物語のように見えるのだけれど、読み通してみると、岬の成長物語であることがはっきりわかる。なにかを知ることで、岬の視界がぱあっと開けていく様子には、読んでいてうれしくなった。2020/04/07

ししょこ

4
夏にぴったり。12歳の女の子が、夏休みにおもに家族をとおして成長します。3姉妹みんなが人間らしくて魅力がある。幼なじみの男の子との思春期前のまだ微妙な関係もきになる。末っ子の女の子の、独特な間の抜けかた?受け流しかた?がとても愛おしい。2020/05/07

えびー

3
主人公の岬は6年生。 三人姉妹の末っ子で、それぞれ4年ごとのオリンピックの年に 生まれている。 そして2020年(実際には2021 年だが)の東京オリンピックの夏、高校生の姉の富美(とみ)に少しずつ変化が。 思っていることを上手く言えない岬が、家族との関わりの中で成長していく。 岬の気持ちが丁寧に描かれている。 幼馴染みの要(かなめ)の関係も面白い。 2022/09/11

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